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2005.06.05

『考える脳 考えるコンピューター』

mixiの日記にも書いたけど、念のため。
既に多くの人が推薦しているので、この本は必読として、個人的に感じた、他方面との関連に着いての感想を。

考える脳考えるコンピューター
伊藤 文英 / Blakeslee Sandra / Hawkins Jeff
ランダムハウス講談社 (2005.3)
通常24時間以内に発送します。


ホーキンス氏の『考える脳 考えるコンピューター』を読み終えた時、何故か、この本の主張にスイスイと得心が行くという不思議な読書体験だった。まるで、既に知っていた筈の、でも説明/記述を忘れていた事を、改めて教えられたような感じだった。均質な新資質を母体とする、階層構造を持ったパターン抽出(記憶)機構、上位構造から下位構造への記憶の転移、自立的な下位構造、抽象化する上位構造、学習機能をオンオフする海馬。どこにも無い、視覚映像情報。どこかで読んだ記憶がある。

興奮冷めやらぬまま、いつもの癖で、他の本を読み始める。

ダーウィン的方法
佐々木 正人
岩波書店 (2005.3)
通常24時間以内に発送します。

佐々木正人『ダーウィン的方法』。
アフォーダンスやマイクロスリップの用語を目にした途端に、思い出した。生態心理学の知見が、ホーキンス氏の主張を裏付けているのだ。ホーキンス氏の知能マシンが完成した暁に、どのような成長過程を辿るのか。氏の主張が正しければ(自分は大筋で正しいと確信する)、画像認識をさせると、生態心理学での結果と同じように、まず、全体を肌理で判断するだろう。目は2つ無くても、おおよその距離感は持てるだろう。内部知覚を与えて、運動能力を与えると、それだけで、『創意工夫して』動き回れるようになるだろう。
氏のこれまでの研究の道のりを辿っ本著は、生態心理学に関しての問題意識を表明したプロローグだけでも読む価値がある。
また、日本では知られざる知の巨人、エドワード・S.・リードを紹介したセクションも必読である。
リードが43歳の若さで他界していたとは知らなかった。もっと、老練な重鎮(には違いないが)と思っていたのに、今の自分よりも若い年齢で活躍した新進気鋭だったとは。

もし、生態心理学について知りたければ、佐々木氏の諸々の著作を読むと良い。講談社現代新書『知性はどこに生まれるか』が(手頃で)一番判り易いと思う。

知性はどこに生まれるか
佐々木 正人
講談社 (1996.12)
この本は現在お取り扱いできません。

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