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2005.08.13

Kurt Schwertsik ではなかった

CDショップ「カデンツァ」 から

WERGO WER-6313
クルト・シュヴィッタース:作品集
 ホワット・ア・ビューティ、または墓の横の微笑/
 リブル・ボブル・ピムリコ/朝焼けから暗闇まで/
 アンナ・ブルーメに/大いなる愛/
 ノルウェーからヘルムトラウトへの詩/ノルゲ/
 小さな手工業者のそばの書籍行商人/ビー・ビュル・リー/
 drei (3)(ディナーミク版)(*)/
 bii bill ビー・ビル(3つのバージョン)/
 bel au hau ベル・オウ・ホウ(2つのバージョン)/
 古い音詩(+)/耳の中のノミ/ある男が私に言った時/
 昔々、七人のご婦人方が/彼女はお人形でお人形遊びをした/
 薔薇がないんですよね/中国語じゃないでしょ/
 ディー・ツーテ・トーテ/ブー(+)/ナー(2つのバージョン)/
 ドゥーフ(3つのバージョン)/くしゃみの猛威(#)/
 ソナタ(**)/ドライ (3)(メトロノーム版) シュヴィンドリンゲ
 [ズィルケ・
  エーゲレル・ヴィットマン、
 マルティン・エーベルト、
 トルステン・ギーツ]

CDをかけた途端、こわれたレコードのように繰り返される「ホワット・ア・b、ホワット・ア・b、ホワット・ア・ビューティ」の言葉、言葉、言葉。かと思いきや高らかに鳴り響く魔女のような「ケケケケケ」という笑い声・・・((+)の最後)。(*)はひたすら数字を羅列して読んでいるだけ、(+)はどんなものかと思えば、苦しみのうめきとも喘ぎともとれるような意味深な低い声、(#)では題名どおりくしゃみを素材とした様々な表現等々・・・意味不明な言葉の羅列にすぎない数々の作品を、この演奏団体は、実にまじめに演奏していて、実に「うまい」と思わせてくれる。(**)は、提示部がボヘボヘビーブー、展開部がブビブビッテ、再現部が再びボヘボヘビーブー、というふうに無意味な言葉の羅列をソナタ形式にあてはめたダダイズムの祖ともいえる作品。シュヴィッタース本人が演奏(?)している歴史的CD(WER-6304)もあるが、シュヴィンドリンゲ(ホウライタケ属という意味)の三人による新録音は実にリズミカルで生き生きとしている。ダダイズムにうまいも下手もあったものではないかもしれないが、これは間違いなく「名演」と呼べる。

村山知義とクルト・シュヴィッタース

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