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2005.10.08

CDを聞きながら

ノーノがテキストにしてるイタリア詩人。「スカルダネッリ」は、ドイツ映画のサントラだった、致し方ない。朗読と思ったんだが、残念。朗読される詩はドイツ語のようだ。

テオドラキスのオペラ「アンティゴネ」。ペンデレツキのような下降半音階を主題として劇は進むが音楽はパッションとして進む。これはテオドラキスのテーマ、神々と政治の現代史としてのパッション=受難劇。

ホアキン・マリア・ニン=クルメル。去年ベルリンで他界したキューバ移民の息子。姉か妹にアナイス・ニンがいるが、親が勘当したため殆ど関連づけて語られることはない。で、ホアキンの「トナダス」全4集は、スペイン地方の歌と踊りを簡潔に再構成したピアノ曲集だ。多分にヨーロッパ的なピアノ遣いの中に時折冴えた響きが聞こえる。が気迫と簡潔さでモンポウが優っているようだ。

ラローチャ最後の...

ノーノがテキストにしてるイタリア詩人。「スカルダネッリ」は、ドイツ映画のサントラだった、致し方ない。朗読と思ったんだが、残念。朗読される詩はドイツ語のようだ。

テオドラキスのオペラ「アンティゴネ」。ペンデレツキのような下降半音階を主題として劇は進むが音楽はパッションとして進む。これはテオドラキスのテーマ、神々と政治の現代史としてのパッション=受難劇。

ホアキン・マリア・ニン=クルメル。去年ベルリンで他界したキューバ移民の息子。姉か妹にアナイス・ニンがいるが、親が勘当したため殆ど関連づけて語られることはない。で、ホアキンの「トナダス」全4集は、スペイン地方の歌と踊りを簡潔に再構成したピアノ曲集だ。多分にヨーロッパ的なピアノ遣いの中に時折冴えた響きが聞こえる。が気迫と簡潔さでモンポウが優っているようだ。

ラローチャ最後の録音、「HOMENATGE A MONTSALVATGE」はモンサルヴァーチェ生誕90年記念アルバム。ラローチャは1曲だけピアノ独奏曲を弾いてる。多様式主義と呼んで差し支えない多彩な作風が展開する。地中海文明との関係を知りたい所だが、日本語での研究はないらしい。特に地中海文明と反キリストについての解説があれば便利なんだが。
第二次大戦後に大いなる虚無を感じて世界平和を構想したらしいが(代表作といわれながら録音されないオペラがある)、時々覗かせる倦んだ響きはその後遺症だろうか。温厚な響きながら、こうした身振りが楽しめない人はイライラさせられることだろう。

マリピエロ「ダイアローグ集」は多彩な編成の音の対話をコンセプトにしたサロン的な演奏会用の演目だろう。いにしえの時を感じさせる鄙びた音楽ではあるが、本来マリピエロはロココ人だと呼ばれるような宮廷趣味は感じられない。
却ってイタリア的な混沌や皮肉を期待し楽しむべきなのだろう。そういう気分を味わいたい時に聞き直そう。

それぞれに展開されるBISレーベルのBRIC's物とNAXOSのユダヤ物は好対照だ。
まるで巷間噂される陰謀説を後押しするような取り合わせがイケてる。

学校の第一期生の卒業写真を記録保管するのに4/5の銀鉛フィルムで複写して四ツ切大にプリントしようというので、大手プロラボへ電話したら、戸惑いの一瞬の後「どうぞいらして下さい、お待ちしております」と何やら熱心な対応を受けた。
翌朝、近所の写真館へ行って話を聞いた。「エ!?、もうカメラかたしちゃって、無いヨ。現像機だって、暗室が、無いんだから。それぐらいの写真だったら、そう言っちゃ失礼だけど、35ミリで十分だヨ。今はネ、スキャナでプリントした方が綺麗だからネ。写真屋なんて商売にならないんだヨ。昔は銀座で絵画の撮影を専門にしてたから複写は巧いと思うけど、フィルム買うのが面倒クサイな、そりゃやれって言われればやるけどさ、どっかの親爺がやるって言うかもしれないから聞いてみようか? でも、きっとプリントは出来ないからプロラボに頼むしかないヨ」
見れば四方の壁にシスレー、ルノアール、アイゾワフスキーなどがキャンバス仕上げで額に納まってる。実物から複写したので、それは財産だとさり気なく自慢だ。
帰り道、実行した場合を見積もってみた。フィルムがワンパック実費約5千円。複写は技術料で7〜8千円だろうか。プリントが手焼きだから大きさを考えると1万円は下らないだろう。そうすると、記録保管の内の前者だけで、最低3万円。保管は写真館の主人が言うように黴びたり腐ったり大変だろう、それもフィルム1枚じゃ厳しいよな。で、クライアントに差し戻した。
写真屋いわく。
「4/5は最高だけど、粒子をルーペで覗くような類じゃないから必要ないでしょう。イマドキ古いよ、その考え方は」なのだそうだ。

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