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2005.10.10

国会中継に

一昨日の昼飯を喫茶店で郵政民営化の国会中継を見ながら取っていた。
質問者は的外れな空想を広げて些末な事象を論う。首相は想定外の未来は存在しないかのように答弁する。さらに質疑は金融排除についての応酬へと移行し、預金口座を持てない者が増える不安が争点になる。
こんなことを繰り返して、十分な議論が尽くされると、郵政民営化の理由/目的が明確になり、誰もが理解できる必要性が明らかとなるのだろう。

質問者は切り上げ口調で、総理に答弁を要求する。議長は改革大臣に答弁を促す。
昨日の朝のテレビニュースは、質疑内容でなく、そのファイティングスピリッツを、健闘を称賛する。元気でよろしい、新しい議員等は頼もしい、とでも言うように。

かつて佐野元春が「コンプリケーション・シェイクダウン」と歌えば近田春男が「マスコミュニケーション・ブレイクダウン」と駄洒落たものだった。
この国では、権力の研究とユーモアは背中合わせで存在するかのようだ。

ジョルジョ・ボッカ「地獄」を随分前から読みたいと思ってきた。偶然古本屋で見付けた時は時期ではないと気付いたが、それでも読み始めると今読んで良かったと思うのだ。
定義することの困難な状況。生活から分離して見極めることの困難。人間理性の未分化な/習慣でも宗教でもない/不可知な、それでいて即物的な/脅威を挑んでくる何か。
マフィアの流儀とされるものは全て「ユダヤ陰謀説」に登場するフリーメーソン、イルミナティらと共通する。
この本は、人間が持つ原初的な闇部(ダークサイド)についての書だ。

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