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2005.12.31

東方への旅

"東方への旅" (ル・コルビュジェ)
「東方への旅」、若き日の旅の記録。
新聞連載するも世界大戦でオクラ入りし晩年に出版したもの。
ベルリンからドナウを下って東欧を廻りトルコ、ギリシア、そしてイタリアを巡る覚え書き。

都会とは未開の別称だったと、民俗工芸に心酔する辺り、スノッブな、後にル・コルビュジエを名乗るに足る貫禄を感じる。
実は、これを読みながら、ペルトの「ORIENT & OCCIDENT」を思い出していた。ペルトの据えた主題も、これだったのではないか。

なので、そう気付くまでル・コルビュジエは好きでなかったが、一気に距離が縮まった。なんだか、したり顔で建築を見せびらかす鼻持ちならない奴だと思ってたが、青年期にこれだけの見聞があったのでは以降に吸収したものなどつまらなかったことだろう。音楽好きだったようだが、クセナキスを弟子にしたのは、こういう経緯からすると、なるほどだったのだね。
建築に限らず博学なので、立体的な印象を得るには用語や人名を正確に知っている必要がありそうだ。
感情的なためか、エクリチュールが散漫なのが惜しい。なので名文ではない。

しかし、旅の空とはよく言ったもので、そこの空に曝露されでもするのか、世界観を塗り変えられてしまうようだ。

>こんなのものある:"ル・コルビュジェの手帖―東方への旅" (ル・コルビュジェ)

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