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2006.01.11

ワゴンの中のマーク・コスタビ

タイトルのままなのだ。
セールでコスタビの「Songs for Sumera」を見付けた。
値付けに問題があって好事家に見過ごされたのだろう。
>こっちは無いのか。




"プレイズ・ピアノ" (マーク・コスタビ)


「マーク・コスタビ」は工房ロゴで、本人が製作したとは限らない作品を発表していて、数年前にもチェコの作家たちと契約したと報じられてる。

コスタビ自身、ピアノもこなしアルバムを発表してるそうで、その2枚目のアルバムをエストニアのレポ・スメラにオーケストレーション依頼したが急逝したという経緯がある。
国の元文化大臣の遺作とあれば国賓級に扱うのが礼儀、演奏はコスタビのピアノ、クリスチャン・ヤルヴィ指揮エストニア国立交響楽団と申し分ない。

で、コスタビのミニブックが付いてる。いやミニブックにCDが付いてる。

これはクラシック購買層にはウケないだろうし、かといって他には置けない代物だろうから、ならばワゴンの住人となるしかあるまい。。。

なにせ今時は、「クラシック・ベスト100」なんてのに老いも若きも群がってるんだ。
ポピュラー音楽らな「60's BEST 100」なのに、クラシック音楽は400年ぐらいでやっとベスト100なんだから。

ミニブックを開くとエライことになってる。LPのライナーの大きさ、つまりCDライナー4枚分を十文字折りにして、貼り合わせてある。恐らくそのサイズでないと表紙に掲げた絵の細部を認識できないと思ったのだろう。
収録されたコスタビの絵はお馴染みの、デ・キリコのアンドロマケをパクったトルソーがダリやピカソの風景でポーズを取ってるように見える。とても古典的なものからさらに性愛的なものまで、いくつかのヴァリエーションを付けて。

スメラのオーケストレーションを聞いてると、手法が伺え、まるでその思考の軌跡が見えるようだ。
なるほどコスタビの曲はロックアルバムに収められても違和感がないだろう。それどころかそれぞれに洒落てるかもしれない。ただし、これだけで1枚ってのは間が抜けてるが。その上、オケとピアノ・ソロが交互に収められ、自身が弾くピアノで曲の仕上がりの粗さが露見してる。

曲は、クラシック作家のようなシニカルなエゴはなく、音に遊ぶ軽るめのニューエイジ系だ。

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「Songs for Sumera」
http://www.amazon.com/gp/product/B00008Z45C/002-6140531-1454406?v=glance&n=5174

何度か聞きなおしてると、1曲目以外オーケストレーションが未完成な気がしてくる。
スメラのチェロ協奏曲と比べて。

Posted by: katute | 2006.01.17 12:23 PM

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