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2006.05.08

<DEN構想>

一度送ってるけど、これで送ると、リンクとか生きてるのかな?と思って再送してみる。

加藤哲郎のネチズン・カレッジ

★加藤哲郎・ネチズンカレッジ 060415時評から <DEN構想>

☆昨14日の朝日新聞夕刊「窓」欄に「DEN構想」という小さなコラムが載っています。バブル時代に「ジャパン・バッシング(日本たたき)」の代表格とされたベストセラー『日米逆転』(ダイヤモンド社、1988年)で、日本経済の台頭とアメリカの貿易赤字250億ドルの危機を分析したエコノミスト・プレストウィッツ米経済戦略研究所長が、今度は新刊『東西逆転』(NTT出版)で、中国・インドをはじめアジア経済の台頭とアメリカの8000億ドルにふくれあがった貿易赤字から、迫り来るドル暴落、世界経済危機の可能性を警告しています。プレストウィッツの視点そのものは、日本からアジア全体に広がり、双子の赤字を抱えたアメリカ経済の現状を憂えている点で変わりはありませんが、東西の「東」の中身が変わっています。20年前に最大のライバルとされた日本は、今日膨大な米国債を持つドル依存国ですから、中国・インドの台頭に対して日米共同で対処しなければならない、それには日米経済を一体化して、EUのユーロ(Euro)にも対抗し、ドルと円を合体した「DEN=Dollar+Yen」を作っては、というのです。
(cut)
>この下は文字化けなので、本文を当たってもらおう。

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★加藤哲郎・ネチズンカレッジ 060415時評から <DEN構想>


☆昨14日の朝日新聞夕刊「窓」欄に「DEN構想」という小さなコラムが載っています。バブル時代に「ジャパン・バッシング(日本たたき)」の代表格とされたベストセラー『日米逆転』(ダイヤモンド社、1988年)で、日本経済の台頭とアメリカの貿易赤字250億ドルの危機を分析したエコノミスト・プレストウィッツ米経済戦略研究所長が、今度は新刊『東西逆転』(NTT出版)で、中国・インドをはじめアジア経済の台頭とアメリカの8000億ドルにふくれあがった貿易赤字から、迫り来るドル暴落、世界経済危機の可能性を警告しています。プレストウィッツの視点そのものは、日本からアジア全体に広がり、双子の赤字を抱えたアメリカ経済の現状を憂えている点で変わりはありませんが、東西の「東」の中身が変わっています。20年前に最大のライバルとされた日本は、今日膨大な米国債を持つドル依存国ですから、中国・インドの台頭に対して日米共同で対処しなければならない、それには日米経済を一体化して、EUのユーロ(Euro)にも対抗し、ドルと円を合体した「DEN=Dollar+Yen」を作っては、というのです。つまり、日本は「東」でなく「西」としてアメリカと運命を共にせよ、というわけです。かつて世界的にアジア・ニースの台頭が注目され、プレストウィッツが『日米逆転』を出した1988年、アメリカ留学から帰国して書いた私の時事問題での処女作は、『ジャパメリカの時代に』(花伝社)と題していました。その前にヨーロッパ生活を経てきた私には、アメリカ主流派の「日本たたき」もライシャワーら「親日派」の主張も、どこか親子喧嘩か夫婦喧嘩に見えて、その実感を、「Japan+America=Japamerica」としたものです。当時は「ジャメリカ Jamerica」や「アメリッポン Amerippon」という言葉も現れ、アメリカの雑誌や日経新聞なども使っていました。それが20年を経て、「ブリックスの時代」に入って「DEN」とは、何とも皮肉です。「国際化」から「グローバリゼーション」へと環境も用語も変わったこの20年で、日本は、どこかで舵取りを間違えたようです。

☆ ドルと円を合体した「DEN」の軍事・安全保障版が、米軍世界再編と沖縄の基地移転問題です。普天間基地を名護市の辺野古の海に移転するという沖縄県内たらい回し案は、もともと日米政府間の関係だったはずなのに、沖縄の人々の中に、深い分裂をもたらしてきました。本来沖縄県と同じ「東」のはずの日本政府が、「西」のアメリカ政府の側に立って、最も近い利害関係者である地元住民の意向を無視し、名護市長に滑走路V字型2本を設置する案を認めさせ、沖縄県も追認することになりそうです。次は、在沖縄米軍海兵隊の移転費用の75%を日本に負担させようという、アメリカの虫のいい要求が待っており、ブッシュの忠犬小泉首相はもちろん、次期総理といわれる「麻垣康三」の誰もが、せいぜい負担額を値切るだけで、反対できないでしょう。かつて日本政府も認めたはずの「15年使用期限」もなくなり、沖縄戦と米軍直接占領から出発してようやく「復帰」をかちとったはずの沖縄が、再び「ジャパメリカ=DEN」の最前線基地として「西」に翻弄されようとしています。1本の滑走路は「東」への出撃基地であり、もう1本は、治外法権の「DEN」基地です。これを推進する自民党政府が、政権与党公明党と合意し、今国会成立をめざす教育基本法改正の柱に「国と郷土を愛する態度」を入れようというのですから、笑わせます。これまで「愛国心」の表記について、「国を愛する心をしっかり書き込むべきだ」と主張する自民党と、「国を大切にする」とする公明党の意見が対立していたのですが、その妥協案として「国と郷土を愛する態度」が成立し、今月中には法案になる勢いです。あのメール問題で自滅した民主党が、「新しい顔」にしたのが小澤一郎、基地問題でも教育問題でも「DEN」の力に対抗できそうもありません。「DEN」の凝集力への苛立ち、せいぜいプチ・ナショナリズムのガス抜きでしょう。『国家の品格』とかいう本が、爆発的に売れています。「論理より情緒」と公言する数学者らしい(らしからぬ?)著作にも、「国柄」とか「愛国心」とか頻繁に出てきます。かつて19世紀のドイツに「国家有機体説」というのがありました。国家を生命ある有機体とみなし、その成員たる個人は全体の機能を分担するという話で、国家も「心」を持つから共有せよ、というわけです。これが社会進化論や地政学と結びついた時にどうなったかは、20世紀の人類は十分思い知ったはずでした。日本では家族主義・家父長制・天皇制とも結びつけられ、どんなに大きな犠牲が強いられたことか。歴史は確かに動くのですが、繰り返されることもあるようです。

Posted by: katute | 2006.05.18 11:45 AM

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