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2006.07.23

デンマークのエストニア人

KNUDAGE RIISAGER(1897-1974)
セメント工場の息子としてエストニアに生まれ、父親がデンマークでの事業を引き継ぐことになり、18歳で家族とともに移住。
政治学を修め公僕として働き財務長官(?)を引退して音楽学校で教鞭を取る。
そんな人が、方や、現代音楽協会を設立し短期フランス留学もしてる(ルーセルらに師事)。作品数はそれなりに多産な部類に入るらしい(確かめてない)が、現代語法を導入した以外は、作品評価は高くないようだ。

ピアノ作品集
ジャケット写真が、手にするには勇気がいる。セピア色のストリート・オルガンだと気付くのは手に取った後で、良く見ないと、古びた人形が宙に浮いてるように見える。
バルトーク風のピアノソナタなどのいくつかの作品では前衛的な手法が盛り込まれてるが、全体にはサロン風な空気で落ち着いてる。
聞き終えて、あぁそういうことかと気付く。雑多な(少々猥雑な)音楽が集まっていて、それも前世紀の面影が色濃いとあって、ジャケット・イメージが決まったのか、と。

バレエ音楽
QARRTSILUNI
MANERENEN
スカンジナヴィア・バレエ音楽のマイルストーン、という宣伝文が気になって、リスエアと読むこの作曲家に興味を持った。カタログを見ると以前にもバレエ曲は出てる。そうか、あのハーレクインがシナを作ってる奴か。ジャケットが恐くて手が出なかったなぁ。
少し賑やかな音がするが、これもまた人跡未踏の荒野の音がする幕開きに続き、バレエのムーヴマンが身体的に感じられるよう維持されてると思えるほど華麗な舞台的な音楽が展開する。おそらく現代音楽の使命を総合芸術としての舞台音楽と定めたのではないかと思う。野卑にならず、気品さえ感じる。ただ、それだけに、野心的だが音楽が生真面目すぎるのかも知れない。
もっと自由奔放なファンタジーが開花するイマジナリーな音楽を期待してたので保守的な感じを受ける。
オーケストレーションでの打楽器とピアノが上手い(というか鳴りっぱなし)。他には、低音域の管楽器がたくさん入ってるようだ。それは「ペトルーシュカ」の影響とか。

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