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2006.08.28

MICHAEL NYVANG

Movements for a Moument to the Loneliness of Our World(1986-93)
7楽章あり、毎年1曲ずつ書き足したのか、演奏には約1時間を要する大作となった。




"Nyvang: Movements for a Monument to the Loneliness of Our World" (Dacapo)


作曲家はデンマークでペル・ネルゴーとラスムセンに、パリでトリスタン・ミュライユに学んだ。
経歴からも判るように次世代の出現だ。と言っても師匠たちの影響は直には聞き取ることは出来ないので期待しない方が良いだろう。

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また、デンマークに限らずなのか、若手の協会でシゴかれて一頭抜きん出た奴からデビューできるらしいので期待の新人のはずだが、この録音から10年が経て新作がリリースされたと聞かないのは寡黙な作曲家なのか、は知らない。

なので、タイトルの意味するのは逆説的に、恐らくは、孤独が淋しいということではなく、世界から切断されてある瞬間を切り取って見せたのだろうと思う。

内容は、優柔不断と切り捨てることも出来る。ペダルが違うと感じる箇所もある。
けれど消えてしまう音楽であっても時には聞きたいと思わせるものがある。
ということは何かの呼び声が印されてるということなのだろう。
そういう訳で、何故か聞いてる側が負け戦を挑んでる錯覚に陥るのだ。

もし、ここから新しい世界が始まるとするならば、世界はバブル崩壊後の経済中心的new orderには気付いていない。
作曲も、それを解析する演奏も、音の経済で出来ているのだから、new orderを無視する訳には行かない。7年間という膨大なエネルギーを費やしたにもかかわらず、残念ながら、この作品、その観点からは既に過去の遺物となった。

もしかしたら、即興ジャズをやった方があってるのかも知れない。

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