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2006.08.14

古い酒を新しい革袋に注ぐ/逆

梅田の言う「チープ革命」を仮に産軍複合体で表現するなら、持ってれば使いたくなる兵器であり、それは戦時になって村の鍛冶屋がいきなり作るような訳にはいかない、不断の研究開発があってこそ安全保障が保てるのだ、ということになるだろう。
産業や経済の多くを資金源として支配するのは善意のベンチャーキャピタリストではない。目に見えないおそらくは米国政府の、軍の息の掛かったカネだろう。軍の研究を民間に委託するシステムに我知らず組み込まれる。「体制」である意味だ。

ある時、雑誌の後輩と話してたら「組織は宣伝広報という意識が低いが、総連支部の組織部長、宣伝部長は役割としてのブログだ。それも既にRSS配信されてるブログであった。が、情報コンテンツが更新されないので読者が落ち、最近ではフィードさえも外されてる」のようなことを言った。
総連の言論とはブログスフィアだったのか。なるほど上手いこと言う、と思った。

『もしもこれらの実例がなにものかを証明しているとするならば、それは、共産主義が西側にとって脅威となっているのは、西側が第三世界の社会的困窮を緩和することに失敗したことが、第三世界地域の人びとを革命の側に追いやったという意味でそうなっているだけである、ということ、また革命派は、「わが敵の敵はわが友である」という理論にもとづいて、ますます頻繁に、ソ連や中国に援助を求めているということを証明するものである。』

この文章の「西側」「第三世界」「ソ連や中国」を他の単語に置き換えると現在にも通用する公式が浮かび上がってくる。

『いまでは軍産複合体と呼ばれる権力のエリートは、別の言葉でいうならば、十九世紀に「パックス・ブリタニカ」がやったことを二十世紀におこなおうとしている「パックス・アメリカーナ」の青写真を描いたのであった。それは、アメリカ企業がなにものにも阻害されずに進出できるような国際的な舞台をつくり出そうとした。決して反米でもなければ、容共でもないイギリスの歴史家、アーノルド・J・トインビーは、今日のアメリカの役割りを「既得利益を守るための反革命運動の指導者」と表現している。
 ワシントンがほとんど普遍的に発展途上地域における保守派勢力(省略)の側に立っていることは偶然ではない。これらの保守的な要素は自己の「既得利益」を確保するために、アメリカの「既得利益」への譲歩とひきかえに、喜んでアメリカの軍事的および経済的援助を受けいれた。また一般的にみて軍事支出や軍事的冒険の強硬な主張者であるその同じ国会議員たち(省略)が、同時にまた、医療保障、最低賃金の引上げ、貧乏退治政策、社会保障、労働者に有利な組合法などの社会的計画に対する、もっとも強硬な反対論者であることも偶然ではない。
 おおざぱにいうと、軍産複合体はアメリカの目標を国の内外の現状維持をまもるための砦となることと定めたのである。そのような国家目的が与えられている以上、それによって育成される軍事体制や複合体にたいする、継続的な制御を期待することはばかなことである。』
カギカッコはS・レンズ『軍産複合体制』(岩波新書)より勝手に引用。

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