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2006.08.02

雑記

池袋西武での古本市へ行った。
捜し物は見つからないが、思わぬ、珍しい本が沢山ある。無造作に投げ込まれてるので勢い手に取って見ると、腰巻きが千切れてたりグラシンペーパーがぐちゃぐちゃのくせ、それでも厚顔無恥にも数千円の値が付いてる。状態が良ければそれ以上ということなら、これは「B品」市だろう。
「ぼくはマゼランと旅した」など新刊もいくつかあったが最近は小説に食指が動かない。棚を全て見歩いて『消された「帰化人」たち』と『デザイン言語2.0』を買った。前者は315円、後者は1260円。
気になるところでは、塩田潮や、ラルフ・ネーダーの翻訳なんて驚きだ。
>「厚顔無恥」では無く、単に、「強欲」だろう。

Raymond Murray Schafer
ATMA ACD2 2201
弦楽四重奏曲8番、テセウス、美女と野獣
弦楽四重奏団と、ハープあるいはソプラノによるモノ・オペラ。
夢幻あるいは幽玄な響きが印象的だが、独特な発音は独自の発明というよりは発見ではないだろうか。
マリー・シェーファーは音声学者として高名な割に作品は初めて聞いた。氾濫する米国に比してカナダの作品流通が悪いのは何故だろう、不思議だ。
作品に響く、切り取られた自然界の模倣らしき音たち、音楽というよりも情景を描いた詩だろうか。北欧とは異なる自然の情景は見事で美しい。しかしそれが何を描写してるのかをイメージするにはこちらがカナダを知らな過ぎるようだ。
ただし現代音楽を指向してると理解するのは間違いで、古典的な理論の枠組みに現代を見つめてると考えた方が良さそうだ。
単純な問いに置き換えると「何が聞こえる?」という奴だ。あるいは「あるジャンルの音楽しか聞かないなんて現代では出来ない。プロでも、仕事を離れれば色々な音楽を耳にして聞いているし、様々な音に接して生きてるのだ」と。それが仕事や作品に反映されて何の不思議がある、という訳だ。

ちょっと面白いのは、岩波新書「軍産複合体制」がノリが悪いと思っててなかなかページが進まなかったのだが、半分ほど読んで、なるほど「体制」か、と気付いた。今の世の中が網の目のように複雑に分散して背負ってるので、誰がどれくらいなんて言うのはナンセンスに近い。なので「共犯」ではなく「共同=協調」体制であるのだ。日本では「産学共同」と括られてるので意識しないだけで、その技術が軍事転用されてないと証明できるだろうか、まして米国には一方的に通報義務を負ってる日本国が。そう、日本では同盟国に関してはスパイを外交官と呼び、それ以外には逆であることに無自覚なのは面白い。
まぁ話が逸れたが、この新書は読んでおくべき。今の世界のユビキタスな協調関係を整理するために。田中宇の論調も見え方が変わる。
>『岩波新書「軍産複合体制」』という本は見当たらないぞ。

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Comments

岩波新書「軍産複合体制」は初版1971年なので絶版かな。
古本では200円台で見付かるはず。
日本はね、こういう調子で都合の悪い本が絶版になる。
ニュースもベタ記事報道だけで、報道してます!ってのと同様。情報統制されてるのだろう。ネットは足跡を追いやすいのでなおさらだろう。

Posted by: katute | 2006.08.03 01:24 PM

軍産複合体制は
「ミドルクラスの地盤沈下」http://www.chikawatanabe.com/blog/2006/07/post_11.html
みたいのの原因というか積極的に引き起こす要因だとも説明されてる、結構面白そうに(日本語ではマジメに)。
「軍国主義的経済」が企業経営や教育、福祉など社会のあらゆる方面に向かってマネージメントを買って出ようとサービス精神を旺盛にしてるという将軍たちのコメントも愉快。軍との契約企業の幹部出身者や株主が議員だったりしても、公開義務がないので知られずに済むというスマートなシステムに護られてる。いやぁ軍人さんてインサイダーより儲かるんじゃない?

Posted by: katute | 2006.08.03 01:42 PM

『デザイン言語2.0』に関しては、
SFC-GCで受講できるらしい。「過去の講義」あり。
http://gc.sfc.keio.ac.jp/

現在、「デザイン言語総合講座」講師は脇田玲。
http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2006_14935

Posted by: katute | 2006.08.03 03:02 PM

『軍産複合体制』S・レンズ/小原敬士訳 岩波新書 青版 `71初

Posted by: 本人 | 2006.08.03 04:05 PM

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