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2006.08.07

ポルトガル音楽

なんて大きなタイトルを掲げたけど、倒産したPORTUGALSOMのCDを3枚持ってたので、その封を切るだけだ。

アルディッティ弦楽四重奏団のアルバム以外ポルトガル音楽といえばヌネスしか知らないが、ヌネスの音楽はインテグラルなエスキスで、いつの時点を完成とするのか今も判らないけど。

封を切るのは、それらよりも世代が上なのでもっと馴染みやすい作風だろうと思う。ブラガ・サントスのように後期ロマン派のような前進を見せるのだろうか、期待が膨らむ。
ポルトガルならブラジル同様に流しの楽団とファド(歌)が有名だが果たしてどんなだろう。

ポルトガルについては、イタリアのタブッキが好きな、不穏な詩人を通じて知った程度の知識しかない。
あるいは謎の石油利権王グルベンキアンのアールヌーヴォ博物館とオーケストラか。
とりあえず封を切ろう。。。

LOPES-GRACAのTHE TRAGIC HISTRY OF THE SEAとTRAVEL THEROUGH MY COUNTRY
オラトリオの悲劇的なオープニングはあらゆる期待を感じさせる。おそらくポルトガル詩人に作曲した連作なのだろう。特に悲劇と銘打つほどの内容には展開しないが、ありがたいことに音楽は聞いていて気持ちの良いもので、終結部が始まりとともに悲劇的なのかなと思わせるくらい。
予算の関係なのか、何故か、ハンガリーの団体が演奏してるのは不思議で、自国で演奏してこその文化事業と思うのだが、そうじゃないのかな?
地元メロディを用いたピアノ曲からのオーケストラ編曲集は、ストリート・ミュージックだけど、アイヴズをやり損ねた?って感じがしないでもないが、民俗音楽としても聞かせる技を身に付けてる音楽なので安心してられるのは実にありがたい。

LUIS DE FREITAS BRANCO
交響曲4番
楽器は良く鳴ってるし、何かの情景を描いてるらしい。でも交響曲じゃなくても良かったのではないかと思う内容で、表題を付けて組曲とした方が良い。というのは途中まではハンガリーのライタみたいな交響曲かとも思ったからだが、それも違うらしい。オケを奔放に鳴らしたいなら、それはそれで良いのだし、交響曲なんて名称を使う必要ないだろう。
いや、和声は所々怪しいが、ブルックナーかドヴォルザークを目指してるのかも知れない。晦渋と言えなくもないが、ならば作者はいたって真面目に傑作を書こうとしたのかも知れない。。。

同じくブランコの交響曲2番とアレンテージョ組曲1番。
交響曲はやはり自然主義的で、ドヴォルザークを思わせる素朴な音楽だ。それとも、それは演奏団体のせいなのか。
シューマンか、サンサーンスか、はたまたシュールホフか。かなりゲルマン的な音楽ではある。
アレンテージョ組曲はポルトガルの風物を描いた連作交響詩といったところの美しい音楽である。
しかし、もしフランスでこの手の音楽をマスネに見付けたら、これは不要かな。

このレーベルでは平気で30〜40分で一枚作ってしまったので、割り高感が強く購買意欲を奪っていた。解説は作家と作品に限って記述され世界的視野に欠ける。時代の空気さえ伝わらないので、まったく即興的な印象で、こんな聞き方しか出来ない。

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