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2006.09.25

女流作曲家

SIRVART KARAMANUK
コミタス室内合唱団とアルメニア・コミタス州立音学院オペラスタジオ交響楽団による2000年七月アルメニアの首都エレヴァンのアラム・ハチャトゥリアン音楽堂での演奏ということで、コッテコテのアルメニア音楽を想像した。
出だしはコダーイ風の無伴奏合唱である。そこから徐々にハチャトゥリアン風なメロディとなる。コミタスのような地元音楽の面持ちが現われても、そのような孤高な佇まいはない(いや、こうしたメロディを金菅に置き換えたらカンチェリになりそうだ)。言い過ぎかもしれない、ソビエト時代の大衆音楽の雰囲気だ。地元の歌劇形式(メロドラマ)があるなら、その方が馴染みやすかったろうか。
歌われるのはロシア語で、詩人サヤット・ノヴァのテキストもある。
器楽の扱いに一部プロコフィエフのような響きもあるが、略歴では、地元の先生とトルコ五人組のレイとサイグンに学んだらしい。さて、そんなこんなで、この人の教養というか素養は理解できた気がする(意外にも民俗的なメロディを用いて調性音楽を書いてるのと歌唱法が西欧古典的に過ぎる気がするけど)。
しかし、自分は精神的にはカタルーニャ地方に近い内容ではないかと思ってみたりする。
米国レーベルがコーカサス地方を積極的に取り上げてるのは移民が多数存するからか、国内動乱期で安価な仕入先だったからか(英語では、グルジアと書いてジョージアと読む)。

次は、孫にあたる世代の登場だ。

Barbara Kaszuba(1983-) : My Music
(1995-2003年の作品集)
本人がヴァイオリンとピアノを弾くのでソロ作品がいくつか納められてる。ならば学生の仕上がりかといえばそうではない。作品のプロポーションは今後鍛えれるとして、ポーランドだからこその地域限定をはずしても(古典を演奏法も含めてしっかり学んだ様子で)、内容が良い。調性から旋法へ、あふれ出る歌の固まりのようだが、今後とも、弦楽器の生真面目さに押し切られて作品表現幅を狭めないこと。あるいは、現代音楽のジレンマに捕われて、二十歳を過ぎたらただの人にならないよう望む。
演奏だが、作品を際立たせるためにもっと表情を明瞭に付けても良いだろう(短な速度変化や間の取り方など)。
解説には受賞歴と師事した先生の名が華々しく並べられ、録音はポーランド政府による若手育成のスカラシップとして行なわれたので、スポンサーがずらりと並ぶ。

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"Sirvart Karamanuk: Choral & Orchestral Music" (Albany)

Barbara Kaszubaは、このくらいしか出てこない。

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Comments

ポーランドのレーベルなので日本国内流通が弱いのだろうか。
Barbara Kaszuba(1983-) : My Music
http://www.acteprealable.com/albums/ap0119.html

Posted by: katute | 2006.09.25 11:26 AM

Barbara Kaszubaは検索すれば、言及している人は出て来るけど、amazonに無いのだ。

Posted by: 本人 | 2006.09.25 11:36 AM

だから国内流通を担当してる代理店が。。。

Posted by: katute | 2006.09.25 12:36 PM

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