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2006.09.03

ULLMANN & SCHONBERG

VIKTOR ULLMANN:
DIE WEISE VON LIEBE UND TOD DES CORNET CHRISTOPH RILKE
SCHONBERG-VARIATIONEN
ARNOLD SCHONBERG:
ODE AN NAPOLEON
SECHS KLEINE KLAVIERSTUCKE
EDA 008-2

結構に混み入った演目。

ウルマンはシェーンベルクの弟子で絶滅収容所で1944年に46歳で生涯を終えた。その年には収容所の中で歌曲、ピアノソナタ3曲、オペラ、そして上記のリルケのテキストによるメロドラマなどを作曲してる。
シェーンベルク変奏曲はウルマンが作曲家としての将来を約束された作品。

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演奏の順番は、ウルマンが晩年から初期へ向かい、シェーンベルクは技法確立から後期へ向かうように、交互に演奏される。

ウルマンの「旗手」は、語り手とピアノ。ピアノだけ聞くなら、その響きはスクリャービンかモンポウを思わせるが、より情景的で、語り手は朗読に留まらず演技が必要。
(この辺は、もう一人の弟子アイスラーからグルーバーなどへ引き継がれたのか。狙ってる効果はまるで違うけど、結果、やってることは一緒かな。)

シェーンベルクのピアノ小品集。
ウルマンの変奏曲と二重フーガ。
シェーンベルクのオード、語り手とピアノ四重奏。

問題はテキストと語りの関係。ウルマンは(確かめてないので思い込みだが)ここではリズム指定はしてないようだが、シェーンベルクはバイロンの詩を自らドイツ語に訳して、例の通りにリズム譜を書いてる。

ウルマンはノヴァーリス書店に勤めてたことがあるので、文学的解釈が必要なのかも知れない。ドイツ語の発音がこんなにも作品を作らせる。他の言語で、こうした試みはないのではないか。

ウルマンは「絶滅収容所」組の中でも有名で最近の注目株だ。確かに気になるけど、ピアノソナタなど、その作品は大味気味だ。が、「旗手」は異彩を放ってる。
声楽作品を当たってみるべきか。

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