驚異のMontafon
herbert williのアルバムを聞いた。
特に驚かされたのは作曲家の地元山岳地域Montafonと銘打ったシリーズ。この唐突なパワー炸裂は何だ。
そして、まるでヤナーチェクかと思うような閑かな叙情性と独奏楽器の前衛技法が絡み合う。あるいはリヒャルト・シュトラウスか。実際に思い浮かんだのは楽器音響的にルジツカだが、パワーと運動性がそれとは異なる。
メロディーはほぼ五音音階に近く素朴である。なので前衛と呼ぶのは躊躇われるが、この組み合わせの妙は素晴らしい、絶品だ。
山の思想というのがあるとしたら、これだ。この表情変化。
森の思想はブルックナーの9番ほか。5、7番を山と呼んでも良いと思っていたが、これを聞いた後では違うと言える。
ただし、情景描写の音楽でないので、あしからず。
トランペット協奏曲が代表格だろう。
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Comments
herbert williをgoogle検索すると2,700,000 件、日本語に絞ると、約 510 件ヒットする。
他に音盤がありそうに無いのが不思議だ。
Posted by: katute | 2006.10.09 01:52 PM
そうじゃない。ほとんど関係ないヒットだ。日本語は冒頭1件じゃないかな。
Posted by: katute | 2006.10.09 02:04 PM
Montafonは有名なリゾート地らしい。
Posted by: katute | 2006.10.09 06:59 PM
レコード会社やネット上のセラーには紹介記事があるが、音響的なことが書かれてない。
ペーター・ルジツカとリヒャルト・シュトラウスの共通点はニーチェだ。
ひとことで、山と言ったが、そういうそういうことも関係してるだろう、と思う。
Posted by: katute | 2006.10.12 02:30 PM