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2006.11.11

CLAUDE VIVIER(1948-1983)

WO BIST DU LIGHT!(Light,Where Are You!)(1981)
弦楽器のクラスターに大太鼓が打鳴らされる導入部はさながら意義申し立ての仕草。メゾ・ソプラノが弦楽器に合わせて歌いだすとシラブル毎にベルが鳴る。
一息つくとマーティン・ルーサー・キング牧師の最後の演説とケネディ暗殺を報じる録音テープが流れる。
メゾ・ソプラノは作曲家が作り出した新言語を歌う(この辺りは白眉だろう)。
さらにヘルダーリンを朗読するテープ。
。。。
スコア・リーディングが目的でないから内容はこんな所にしておく。
この人は孤児だったそうだ。両親を探すこととアジアへ旅行することが作品創作の源だったらしい。
ホモ・セクシャルで、路上で刺殺されたのもその結果とする記述が散見される。

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希望とも絶望ともつかない展開が続く音楽の、印象は心許ないものでしかない。
作品はどれも新たなアイデアに基づいて前進しようとの意気込みを感じさせるのに、残念ながら総体として印象が希薄だ。

いや、こういうことだろう。
演奏会が開かれている。しかしラジオも鳴っている。私はここにいる、けど、いない、のかも知れない。そして演奏会で歌っている歌詞は既にラジオで告げられたもので、気付いたら消えてしまう。私でさえも。

政治的メッセージ性の強いテキスト効果としてテープを導入してるものの、その内容を告げたい訳ではなさそうだ。
主部をなすデタラメ語の歌唱はレムの意識トリップのテンテンテンテン。。。を思わせるものだ。
純粋に表現技術として利用してると思った方が良いか、とアイデアに目を見張るが、作品としては冷笑的とも思え、現時点で判断不能。
併録された他の作品は、内容としてほぼ同様、表現としてさらに悪趣味。

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