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2006.12.18

ショスタコヴィッチ・ブランド

ショスタコヴィッチのブランド・イメージ

ザルツブルクが音楽振興でモーツァルテウムを創設して何年だろう。この間に音楽世界に何をもたらしたか。詳しくは知らないが、理論や分析はもちろんだが、モーツァルトだけを扱っていたわけでなく、人材育成と普及に努め、時代の評価にただならぬ影響を与えたのは間違いない。
おそらく世間がよく知ってるモーツァルトの音楽とスコア上の音では、認識がズレてると思う。モーツァルトのスコアは情念と呼んでも良い副旋律や和声付けがある。それだけを聞くなら今の時代においては悪魔的ですらあるのだが、みなメロディしか聞いてないらしい。
いわゆるジプシーにバッハを聞かせると「ドゥエンデがある」と言う、とロルカがどこかに書いていた。
今の我々にはバッハは少し古すぎて深遠に聞こえる。
モーツァルトは今の我々にとって少し神秘的に響く。これは時代を経たためだろうと自分は思う。また時が過ぎれば認識が変化する、と。

そうしてショスタコヴィッチを眺めると、彼は実際に悪魔的な時代を生き抜いた一人の悪魔ではあったが、その音楽は暗号を織り込んではいるが悪魔的ではないように思う。これも、また時代を経れば認識が変わるのかもしれない。今は未だ生々しくて、それを恐怖するには及ばない、と。

モールツァルトは複合的な、喜びと悲しみを併せ持つとか、秘密結社の一員として謎の音楽を書いたとされる、神秘をまとっているのも魅力だろう。

そこで、ショスタコヴィッチ・ブランドは?と考えてみると、意外と直球なんだよね。米ソ冷戦下における共産主義=全体主義支配の恐怖を描いてるといわれながらも、実は作曲家個人の恨みをはらすべく指向が凝らされてたりする。
で、何を言いたいか?
モーツァルテウム創設でブランド・コミュニケーションが進み、今年は生誕250年を迎えて世界各地で行事が催されてる。

生誕100年を迎えたショスタコヴィッチは、どんなブランド・コミュニケーションが出来たのか?
多大な影響は間違いないけど、それって、偶発的だなぁと感じた。
というか、比べると違いすぎるなぁ、と。

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