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2007.03.02

アーレ・メリカント

不協和音の取り扱いが現実的な世界ではなく非日常を醸し出すのか、それが夢の中の音楽に聞こえる。論理的であろうけれど、それ以外は存在しない世界の秩序を感じない訳にはいかない。ここではどんなことでも信じることが出来るのだ。
現実を見る眼は、不必要な話題を避けるかに、敢えて話さないというような姿勢を取っているのかと思うだろう。それが、ロマン主義の時代からその先へ進もうとする手探りなのかと。

叙情的にはフランス印象派の影響を受けて(内省的な音づくりではラヴェル、情景的はドビュッシー)、それでありながら(ウェーベルンのように)無駄を排し、大袈裟な表現方法ではないものを目指してはいるけれど、その毒が自家中毒を起こすのか、繰り返し聞くうちに、調和を奪う邪魔に思えてくる。そして形式的な単純さが却って作品の稚拙さにさえ見てくる。
メロディに音を節約するためか東欧風な身振りが入り、展開が絞られているので仕草としてのミニマルになっているのが、結果として折衷型の印象を残すようだ。

これは演奏の問題なのだろうか。あるいは、時代の狭間で模索する姿なのか。
(パルムグレンのような)ハレやかさを秘めている毒。気配と身振りを聞くならば武満徹と映画音楽の間に置きたい。

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