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2007.03.12

ショスタコヴィッチ

深遠なる苦悩の極北にどす黒い墨を垂らすようなと言われるショスタコヴィッチのヴァイオリン・ソナタとヴィオラ・ソナタの弦楽合奏による伴奏編曲は風変わりなディヴェルティメントだ。
黒い絵の独白はここに到っては舞台の役者よろしく科(しな)を作り身振りを交わす。
ならば、ヴァイオリン・ソナタはシュニトケに、ヴィオラ・ソナタはペンデレツキに編曲してほしかった。二人とも決して応じはしないだろうけど。

現代のアンサンブル曲としてギドン・クレーメルによる録音を聞いてると、面白いことにロシア・アヴァンギャルド期の作品に近い気がしてくる。作品として決してメインストリームに残るとは思えない、マージナルな、そしてエフェメルな印象を抱かせる。
すぎさった遠い昔の戦時の記憶のように。
現代人がリアリティを授かることのない。
忘れ去られた忌まわしい歴史であるかに。

Deutsche Gramophone 477 6196

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