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2007.04.30

ヘルベルト・ヴィリ室内楽作品集

聞き始めの印象ではオーケストラ作品と、その容貌が異なるようだ。
マッスとしての力の攻めが出来ない分、楽器それぞれに構成上の技巧で仕掛けてくる。
ここにあるのは「モンタフォン」ではない。
しかし解説ではヴィリは通常の一日の印象を作品に仕立ててるとある。それは、生活する一日の中で受けるインスピレーションを哲学的に作品として記述すると理解して良いのか?そうなら自分には覚えがあるので理解を隔てるものではない。
凝縮されているので(?)音楽が短い。沈黙も同様だ。作品間のインターバルさえ。

それでも、この音色!倍音の響き。ひとつひとつ、とても良い。
絢爛豪華に華麗な音が綴られるのではないが、それらの音をしっかりと認識できる空間と時間があったらと思いながら過ぎて行く音を耳が追い、次の音への意識が疎かになる。つまり音の姿よりも、その一連の動きに意識を向けるべきなのだろう。

そうしてみると、作曲年代順に作品を検討する必要があるように思える。
84,85,86,87,92,05
このアルバムの中での話だが、92年のヴァイオリン、ホルン、ピアノのための三重奏曲を転機と見るべきではないかと思える。

作曲者が語る哲学的なことばは、自分には馴染みのない言説になってるので、共感を以て受け入れるには時間が必要だ。
その後に印象が塗り替えられるかも知れない、特に05の弦楽三重奏曲については。

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Comments

スペクトル楽派、特にジェラール・グリゼイの室内楽に通じるものを感じる。

Posted by: katute | 2007.05.02 04:59 PM

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