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2007.04.29

英国風ミニマル・ミュージック

まだ開けてない箱があるらしい。楽譜は二箱と思ったが見当たらない物があるから、思い違いだったようでもう一箱あるらしい。
とりあえず「ピアノレッスン」を見付けた。メロディをさらってゆっくり弾く。フーガのような気の遣いようで左右の手を往来する。
拍節の細分化を導きだしたのは、ルイス・キャロルお得意の行頭に名前を織り込むやりかたで、メロディを提示したら次には一文字ずらしてみせる。そういう手法でちょっとカタチは暗号に似てるけど、インターフェイスは突っ付き悪くならないように、まったくの記号にならないようにしてある。例えば、そうだな、鼻歌みたいな寝呆けたフレーズでメロディを包んである。

で、バラネスク・カルテットが90年に録音したものの再発。なぜかこれだけは流通量が少なくてしばらく入手できなかった。
MICHEL NYMAN : String Quartets No.1-3 DECCA 473 091-2
曲順は2,3,1。インド舞踊の伴奏としても演奏会レパートリーとしても成立する作品を依頼された2番が最もスタイリッシュに特徴を表わしてる、リズムとフレーズの切り返しが特に。3番はルーマニアの民謡素材を用いた息の長い歌だ。
1番は恩師のサーストン・ダートに捧げられただけあって後の技法が詰まってる。ワグナーは大袈裟かもしれないけど、和声の厚みのボリュームが聞けるのは意外だった。
ナイマンの音楽の特徴は動きに支配されるがためにクライマックスでも和声よりも音楽の身振りで構成されることだろう。今なら異なる演奏も可能だろうか。

それよりも2番に感じるポスト・コロニアルな感覚をどう受容するか。ナイマンのインド好きは有名だが、素材として料理するだけでなく、仕組みを十分に取り入れてる。
これは植民地経営と関係するのか?と考えてみる。異文化から学び吸収する。思えば英国ではそうして来た伝統が一部にはあった、キップリングとか。
もちろん、東洋の側から見たら全然西洋的なんだけれど(オーストリアより東をオリエントと呼ぶから仕方ないか)。
あるいは、宗主国と植民との共進化とみるべきなのか。。。

織り込む文字の位置がズレて行くのは、パラパラ漫画のような感覚して鑑賞/観照する。
そうしたことを脳内で補正するのもシンドイので、音響的な不足分は弦楽合奏版で補ってみてくれないだろうか。ムリか。

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