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2007.05.06

前田栄作『虚飾の愛知万博』

日本のビジネス小説でいつも感じることをまたここでも思い出した。

たとえば戒めとして書かれた『ザエクセレントカンパニー』の戒めを上げてみよう。
まずは異性だ。軽はずみな浮気が取り上げられるも主人公は運良く災難から逃れる。
次がセクショナリズム。内輪でいい気になった連中が世の中を回してるような記述。
それの解決不可能性。なぜって目の前の扉をノックすれば良いだけなのに登場人物は誰もそうしない。




"虚飾の愛知万博" (前田 栄作)


それで、この『虚飾の愛知万博 土建国家「最後の祭典」アンオフィシャルガイド』を読むと同様な道筋が描かれてる。
こちらには止められない力が働いてるようだが、それでも圧力の正体は欲だろう。
語られない様々な背景があるのは確かだろうけど、これが“日本の正しい姿”として記録されたことを推進者および関係者は歴史を前にして何を感じるのか。
著者の視点が、万博を越えて、自治体と企業の在り方に及ぶのは見事な視線だ。そうして地方自治も国もなすすべをなくしながら、時代を感得できず、屍(しにたい)となるほかない。

二年前に発行された時には忠告だったが、今となっては取り返しのつかない過去となってしまった。


ABC CLASSICS ELOQUENCE : ABC 426 483-2
AUSTRALIAN PIANO CONCERTOS
ROSS EDWARDS(1943-)
MALCOLM WILLIAMSON(1931-)
PETER SCULTHORPE(1929-)
たしかに、なにをもって規定すれば良いのか、迷う。でも作り出さなくてはいけないんだよね。作り続けなくては。どこかの有名な誰かの真似じゃなく、それとは別のなにかを。

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