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2007.06.29

『リス』についてのメモ

読み終えてみると、読み始めた頃の印象が塗り替えられているのに気付く。
ながらく一緒だった友達と不意打ちのように別れることになった驚きを味わうのだ。
すると何故か、掛け離れていると知りながらもシャガールを思い浮かべてしまう。
こうした世界にいたことはないのに、それを間違いなく見てきたとレプリカントのように嘯く自分がいる。
錯綜した価値観の中で常に正しいなどない。どこからそれを見ている自分がいるのか、それだけだ。
そしてさらに残念ながら、これは絶望の物語ではない。
博識な、ほぼ人類全体にわたる「われら」の意識の物語でもあるだろう。

アナトーリイ・キム『リス―長編おとぎ話

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