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2007.07.15

光と影/陰

電気が発明されなければエミール・ガレはランプシェイドを作らなかったかも知れない。と、思う。普通にはそうしたガレのガラス作品を展示されたままに無灯火で鑑賞してしまう。ある時に手仕事としての仕上がりを見ていて気付いた。この不均衡な厚み。不必要と思える層を抱えている。
ガレは電気が発明されたことで自然光と人工の灯りを対比してみせるために、つまり神としての自然には人工物が適わないことを十分理解した上でそれを学び模したのだった。

その日、終業とともに会社を出た。駅へ向かう途中でバッタリ取引先の担当さんと出くわした。いつもオフィスでしか見ない顔色が良くない。蛍光灯の下でカラーバランスが取れているらしい。初夏の夕暮のまだ明るい自然光の下では肌に健康色が出ていない。
手短に挨拶と近況をかわして再び駅へ。こうしてプラットホームから街を見ると、カクテルライトに薄められて、人々は自分の陰/影を失いつつあるように思えてくる。昼間でも自然光を浴びないで人工光線ばかり浴びているとその内に影が消えてしまうのではないかしら。
強い光を浴びて影/陰を濃く/刻しておかないと。。。
ホフマンやシャミッソーの時代にはまだ電気は無かったようだけど、今なら誰かが書いても良さそうなもんだけれどもね。

BGM : ENSAYO ENY-2002
MANUEL CASTILLO : SINFONIA no.3 “POEMAS DE LUZ”

>日野啓三とか、そう言う感じだったけど。SFに流れた人も多そうだし。

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