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2007.08.05

ゴリヨフ/ゴリジョフ/ゴリホフ

新譜が出た、新古でボーナストラックのないやつが出てた。割引を多重利用した。

OCEANA
初印象を書くなら、フィフス・ディメンション『アクエリアス』だな、「ジーザース・クライスト・スーパー・スター」の。
それがパブロ・ネルーダの詩を歌ってるのがチョット判らない。そっちからのアプローチでなく現代音楽からなので面白いのか、なのでブラジルのソプラノを招いての演奏は、ボサノヴァでジャズのスキャットをするような調子、悪くはない。むしろ、そうした見せ場をもっと作るべき。曲想がかぶる箇所で洗い流されちゃうのは現代音楽としての骨組みがヤワじゃないか?
そしてホントに終曲で合唱のみで終わらせるのは尻スボミ感が残る。
これが「サンマルコ受難曲」へ発展したというから、ジャケットは水浸しって訳で、ビル・エヴァンス/ジム・ホールの有名な「UNDERCURRENT」と同じ写真。
「謎解きドフトエフスキー」でも読めば、この辺の洒落は面白いのかも。

TENEBRAE
弦楽四重奏曲で、何度も繰り返し聞くうちにミニマル技法は置くとして、個人的なんだけど幼年期の土地の記憶が蘇ってくるのが面白かった。建て直されて消えてしまったこの団地の以前の景観とか、ドブや井戸に取り巻かれてた民家の脇の露地なんかが鮮明に思い出されて不思議な感じだ。
曲自体が古典時代を模した主題展開が今風な構成感で味わえる趣向。
いつになくクロノスに合ってると思う。

THRE SONGS
こちらはドーン・アップショウのソプラノが堅苦しく感じると評判の曲。それぞれに個性的で良く書けてると思う。器楽の鳴りが少なめでバランスに欠ける気もするけど、ドイツ・リートのパロディとして面白いと思う。マーラーか?シェーンベルクか?要はシューベルトなんだろう?と思ってる間におどけて踊って見せるあたり嫌いじゃない。
これも尻スボミ型の作品。

さてOCEANAを何度も聞いてると7楽章の構成が、活きてないんじゃないかな?と思えてくる。冒頭とソプラノ・ソロが凝ってても、合唱の厚みが出ないで終わると、児童合唱もいたのに、不経済的だなぁの印象が残る。

で、気分を変えようと「UNDERCURRENT」を聞いてるので、印象が代わったら、また書いてみよう。

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Comments

ゴリヨフ⇒イスラエル人だから?
ゴリジョフ⇒英語圏で流通したから?
ゴリホフ⇒アルゼンチン出身だから?
何故かは知らない日本語表記の変遷。

Posted by: katute | 2007.08.09 12:45 PM

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