ライヴ盤
Dmitry Smirnov : Our Lady's Rejoicing In Sorrow 合唱とソプラノサックスのため
旋法で書かれてると思いきや西欧の機能和声が顔を出してるようで惜しいような。しかしながらこうして宗教作品を書くことが反体制を表した時代が過ぎてみると、作品を純粋に味わうことが可能なんだろうか、と要らぬ疑問を持ってしまう。
tango sensations : alban berg quartett
kurt schwertsik の Adieu Satie が聞いてみたくて。でも表題のピアソラ作品が生半可で、作風を確立する前の作品か、と気になる内容だ。「さらばサティー」は引用があるもののタンゴではない、その辺は洒落なんだろう。
CELIBIDACHE : MILHAUD , ROUSSEL
ポリトナールに注目して演目を集めたアルバムだけど、ミヨーのマリンバ・ヴィブラフォン協奏曲が凡庸で。ルーセルは解釈が特異だな。元来ルーセル自身の大味なスコアに省略法を用いたような音楽なので突拍子もない所を、敢えて大げさに表現してるようで、さらに怒濤の勢いがあらば他の出現を許すものではない。
数日前に時間があったので京橋フィルムセンターで「水の中のナイフ」を観た。
開場前の行列から既に壮年男性らの、私が若い時の、談義が猛烈な花を咲かせていて、着席してからも勢いは衰えず止むことなく、ポーランドはソ連とは違って、等と当時の政治情勢などをひとくさり弁じ立てているのがそここに聞こえた。
しかし、上映後はさすがにみんな早々と立ち去って行った。これだけ世の旦那衆を凹ませる映画もそうはないだろうに。何を想い若い頃を取り戻そうとしたのか、甚だ心許ない限りだ。
それとも当時の情勢では、これに何か、例えば政治的な他意が含まれたのだろうか?
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