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2007.10.24

読了『越境の時』


"越境の時―一九六〇年代と在日 (集英社新書 (0387))" (鈴木 道彦)

数日前に、読み終えた。『北朝鮮へのエクソダス―「帰国事業」の影をたどる』を読み始めてしまったので、感想は書けないが、ちょっとメモを書いておく。

著者の、文学への開眼とアルジェリア戦争への共感から始まる。
「民族責任」への自覚が出発点。
『小松川事件』の犯人「李珍宇」(死後の)の書簡集、民族を巡るすれ違い、『朝鮮人に産まれるのではなく、朝鮮人になるのだ』はサルトルか。
ここでは、『想像の犯罪』、がキーワードなのか。
この間接体験が前半を成す。
ベ兵連と、ヴェトナム戦争からの韓国人逃亡兵。
後半1/3が『金嬉老事件』で、この弁護活動に(消極的ながら)加わったのが本来の直接体験になる。参加後は、強力なメンバーになるのだが、逡巡の理由は明確にはなっていない(私が了解できなかっただけか)。
奇妙なのは、裏社会の住人である犯人と警察の繋がりが裁判に影響するのか?という面だ。現在の視点からは無視すべきだろうが、当時はどうだったのだろうか。
結局、この人の人生の部分は、要約出来ない(要約は可能だが、それでは、この本の意味がない)。

個人の体験/思索が何処まで社会にコミットできるかと言う実験だったような気がする。

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Comments

文学的回想で直接的には「プルーストを読む―『失われた時を求めて』の世界 (集英社新書 2002/12)」の続編となってるようだ。随分と前に「アルジェリア戦争―私は証言する (岩波新書 1961)」というのを書いてる。
どちらも未読。


Posted by: katute | 2007.10.25 at 10:33 AM

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