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2007.10.30

「月の光」が聞こえる

いつだったか、NHKでスーパーピアノレッスンでミッシェル・ベロフがドビュッシー「月の光」を日本人生徒に教えていた(内容とは関係なくここでもまたペダルを踏み過ぎると指摘された。日本人はレガートが弾けない?のか)。
ヴェルレーヌの詩を知っているかと訊かれても音楽やる奴が文学もやる訳ではない、特に日本では。
ベロフは作品に引き込まれるな!と注意を促す。テンポが揺らいで遅れ気味なのは作品が持つ力に負けているのだというようなことを指摘する。
自分にも弾ける作品なので何遍となく弾いてきたが、いつも不可解に思ってたことがある。それがこれだった。後半の再現部に加えられた不協和音。
なるほど「月の光」が聞こえるのだから尋常ではない感覚を持ち合わせている。これは紛れもない、夜の呼び声だったのだ。
描くべき対象と距離を保ちながら、それを表現する。ベロフの演奏する音楽というのは実は好きではない。が、この指摘そして、この道を行く気構えと挑戦に敬服する。

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