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2007.11.30

読了『アリはなぜ、ちゃんと働くのか』

"アリはなぜ、ちゃんと働くのか―管理者なき行動パタンの不思議に迫る" (デボラ ゴードン)

訳者後書にもあるが、研究のために、200以上の蟻の巣を掘り起こし、180もの罠を仕掛ける(しかも、固い岩盤の上にある、アリゾナ砂漠の真ん中で、17年間も)。数学モデルを組んで、ニューラルネットや決定論的シミュレーションを実行して、実験と比較する、正統的な研究手段のど真ん中を突き進む感じ。
スゴいなぁ、でどんどん読み進んでしまう。
しかも、事実と、そこから導くその考察がスゴい。
蟻は1年生(女王蟻は巣の寿命、15から20年生きる)なので、経験は伝達されない。なのに、若い巣と、壮年期、老年期の巣では明らかに行動パターンが違う。その原因は?幾つか仮説が導かれ、巣の大きさから相互の接触パターン・密度が変わり、個々の蟻の行動パターンを決め、それが結果的に全体のパターンを決める、らしいところまで出る。
相互作用パターン。
巣が1つの生き物を成していると思えるシーンが幾つもある。構成単位の蟻も、やはり生き物なんだけど。
生き生きとした研究者生活が面白かった。
(後書の構造主義生物学の解説は要らない)

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