« Michael Levinas | Main | 翻訳と検索とデータベース »

2008.01.06

『ウルトラ・ダラー』

これをインテリジェンスと関連づけて語るのを時々ネット記事で見掛ける。
それも悪くはないだろう。実際に読後感としてはイアン・フレミングをやってみたかったサラリーマンの日記小説以上の出来でなかなかに楽しませてもらったのは本当だ。
けれど著者がサラリーマン退職して作家としてやって行けるかは危惧せざるをえないな。
個人となっては以前のように料亭に上がるのも大変なことだろうし、それほどに官費で取材したネタを掻き集めた風に、またそうだろうことが伺える程に、くいものとおんなと小道具などがカタログのように散りばめられている。
しかし人物描写はステロタイプで、特に女性の話し言葉がまるで週刊誌の連載小説の紋きり型、下手すると、ザァマスおばさんになりかねない。
なので登場人物はおそらく、とゲスの勘繰りのような推理を促すモデル像ではある。

|

« Michael Levinas | Main | 翻訳と検索とデータベース »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12774/17651713

Listed below are links to weblogs that reference 『ウルトラ・ダラー』:

« Michael Levinas | Main | 翻訳と検索とデータベース »