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2008.04.21

作品と作家の間で

昨日の晩にNHK ETV特集"醜いもの 美しいこと〜日本画家 松井冬子の試み”というのを見た。
痛みをキーワードに掲げた番組進行にしたかったらしいけど、そうはなってなかったと思う。
智内兄助のような作風を持つ松井冬子は十分に恵まれた境遇からの出発であったと思う。
表現ジャンルを選択したのであってそれが作家自身が経た経験値とは見えなかった。

ゴヤの「戦争の惨禍」の数十点の作品を見て行くと果てに人ならぬものたちが現れ、それで安心する。
松井冬子の作品は絢爛豪華な過去の遺産を学びながら会得したマチエールを編集してるに過ぎない。
そうなのだ、絵描きにしては驚くほどに絵画的でない、文学的な創作過程、編集過程だったのだ。

松井冬子を知ったのは現代の幽霊画家として取り上げられていた記事を読んで。
Googleにクエリを立てると、離婚、美人、などがヒットする。
長期に渡って取材したのだろう、相当な衣装持ち(それもブランドの)で、スタイリストが付いてるのかと見紛うほどだった。

日本画である必要を感じない。イラストで十分だし、ネットを探せばいくらでも見つかるジャンルではある。
では何故に日本画か?

上野千鶴子という評論家の作品と作者を混同する目。
お陰で番組中での画集発売サイン会は、自分には、屍に群がるカラスの群れように見えた。

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Comments

或いは『百頭女』
タイトルの能弁さは絵画の生命力を稀薄に奪う

Posted by: katute | 2008.04.23 at 11:11 AM

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