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2008.05.18

『ラヴェル 生涯と作品』


『ラヴェル―生涯と作品』

アービー・オレンシュタインのこの著作で概観できると聞いていた。その通りの発見に満ちている。
でも知りたいことは書かれてていないようだ。

これまで自分が知っていたモーリス・ラヴェルの印象を塗り替えたのはト調のピアノ協奏曲(両手)のスコアを見てから。それまでは耳から聞くだけだったので気付かなかった。幾分ダンディのような書法がうかがえ、らしからぬものとなっている。自分が演奏旅行で弾くために書いたにしてもである。それでも二楽章三楽章と聞き進むうちに、左手の協奏曲と併せて、時間を逆行したような印象が残る。
さらには乗馬の様々な速度変化が盛り込まれているだが、はて?ラヴェルは乗馬を嗜んだろうか。
本人は二十世紀の乗物に興味があったようだけれども、乗馬はどうだったろう。
『子供と魔法』のフォックストロットも乗馬の速度変化が盛り込まれてるように思える。それで、この本は作家コレットとラヴェルの交流について、音楽側からも文学側からも不足している記述を埋め合わせるものではなかった。

機会があればラヴェルのピアノ協奏曲と室内楽について整理しておきたい。

(神経がたってるようで眠れないのに読書もCDを聞くのも出来ない。ただラヴェルの生涯を伝えるエピソードをめくってる内に心が動かされ、落ち着いてきたようだ。今回のことで自分の耳が変化してるらしい。まだ封を切ってないCDもあるのに好みが変わってたら、どうするんだ。。。)

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人生の時間を考えるようになったので、示唆に富んだ経験だった。 今生で叶うか判らないが、やはり書いておきたいアイデアがある。 ラヴェルの、ピアノ三重奏曲はピアノが主人公を張っているので後にヴァイオリンとチェロのための二重奏曲を書いたのだと思っていた。 ピアノ三重奏曲の浮遊感覚は調性音楽の賜物だろう。ピアノ弾けたら堪らないだろうね、これ。 二重奏曲を理解するにはファリャのハープシコード協奏曲を聞く必要がある。相互にメタテキストとして互いを必要とするように思う。ファリャの中間楽章の解釈によってラヴェルの... [Read More]

Tracked on 2008.05.27 at 01:03 PM

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