« 残念ながらSOLBIATI君、 | Main | 北朝鮮:核施設の稼働記録など膨大な資料提供 »

2008.05.08

ある日、交差点で

六差路の立て込んだ感じの目立たない交差点で信号待ちをしていた。その信号は他の所よりも歩行者が青になるまで少し長い時間を要するらしかった。
向い側にジーンズ姿のよれよれの青年が現われ二つ折の携帯電話で手短に通話するとまもなく黒塗りの乗用車が現われブラックスーツの運転手が手早く青年を後部座席に収めた。
青年が泥のように眠り込んだか、ボロ雑巾のように崩折れたのかは判別しない。むしろ後部座席の窓はシールドされていたか知れない。
青年を乗せたクルマは信号が替わるより早く走り去って行った。
シールドの奥で青年は携帯電話に忙しなく指示を与え続けていたかも知れない。
走り去るクルマの跡を追い付くようにして信号を渡った風景に、本で読んだ記憶が重なる。
男はクルマから指示を与え続けながら街を彷徨うだけなのだ。
しかしドン・デリーロよ、実在する男たちはクルマでなく飛行機で雲の上からファックスで指示を出すらしいぜ。

記憶の記述や思考の軌跡はクラウドか?グラデーションか?、それも判別しない。


HELDON ♪STAND BY を聞きながら

|

« 残念ながらSOLBIATI君、 | Main | 北朝鮮:核施設の稼働記録など膨大な資料提供 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12774/41204692

Listed below are links to weblogs that reference ある日、交差点で:

« 残念ながらSOLBIATI君、 | Main | 北朝鮮:核施設の稼働記録など膨大な資料提供 »