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2008.06.11

読了『数学で犯罪を解決する』


キース・デブリン, ゲーリー・ローデン『数学で犯罪を解決する』


面白かった。


数学推理もの - hiroyukikojimaの日記や、404 Blog Not Found:dフィクション/dリアル - 書評 - 数学で犯罪を解決するや、上のアマゾンの感想文にも良書との推薦があるのだが、訳者が山形という点で、引っかかっていたのだが、杞憂だった。
こういう仕事は嬉しい。
ところで、イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』と訳書名を揃えたのだろうか。それはやり過ぎな気がするが。
(前口上は長過ぎるとは思うが、後書は、参考文献もあって非常に良い)

113 サイトプロファイラーの話は予断の危険性か。
191 指紋のエラー率の話は実際検証されていなかったのか。
196 ウェーブレット変換はもうちょっと説明しても良かったんじゃないかな。
215 ケヴィン・ベーコン数と共に、エルデシュ数に言及したグロスマンの研究紹介は良い。
223 囚人のジレンマを、ここの囚人のリスク評価(リスクが対称でない場合)で突き崩すのは、なるほどだ。

訳者あとがきも必読。参考文献で読みたい本が結構ある。
ところで、ベイズ確率で例に挙げたモンティホール問題、色々良い説明を与えているサイトがあるんだが、調べたら如何だろうか。
ただ、メタストーリみたいな山形氏のアイデアは、カオスじゃないし、そんなに大量の事件がチャーリーを狙って起きたら、チャーリーを疑っちゃうだろうが。
以下は、そのうち読もうとメモした。訳者のお二人、ありがとう。


R. アクセルロッド『つきあい方の科学―バクテリアから国際関係まで (Minerva21世紀ライブラリー)』
アビナッシュ ディキシット, バリー ネイルバフ『戦略的思考とは何か―エール大学式「ゲーム理論」の発想法』
梶井 厚志『戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)』
松原 望『ゲームとしての社会戦略―計量社会科学で何がわかるか (丸善ライブラリー)』
ナシーム・ニコラス・タレブ『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』

ただ、細かい誤植(誤字?)が散見される。YAMAGATA Hiroo: The Official J-Pageには、まだ正誤表が載っていないようだ。以下は、初読で見つけたもの。

015 ロスモの方程式なのに、地の文で「ロッソ」と書いてる。
052 「たとえば」で始まる段落、「そこでこの期間は」とあるが、何だ、期間って。「機関」じゃないのかな。
084 ここの記述なら、ペイジの筈だが、ページに。
107 「ビデオアクティブ・フォレンシックイメージングソフト」は、「フォレンジック」じゃなかろうか。
264 Nの推定値だが、1/1200万じゃなくって、ただの1200万だね。ただ、この数字では大きすぎるように思うが。
337 「民主主義」、ドンがドンに情報を与えたって、どういう意味だろう。

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Comments

正誤表が出ていた。
http://cruel.org/books/NUMB3RS/index.html

Posted by: 本人 | 2008.06.18 01:32 PM

う、山形さんのページ、Wolfram等、有用なリンクもあるな。

Posted by: 本人 | 2008.06.18 01:34 PM

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