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2008.06.27

『インフルエンシャル』

木下 玲子『インフルエンシャル―影響力の王国』

目次
政治の町のスタイル・セクション―ワシントン・ポスト
世界の指導者必読の外交専門誌―フォーリン・アフェアーズ
英国の良識を受け継ぐビューズ・ペーパー―エコノミスト
政府の先を行く政策シンクタンク―米国際経済研究所
大英帝国が築いた人脈のグローバル・ネットワーク―ローズ奨学生
メディアが国際政治を動かす―CNN
国際政治のソフト・パワーを演出する―ハーバード大学国際問題センター
戦略知性を外交に生かす―米国務省政策企画局(S/P)
国際社会のコミュニティー・ペーパー―インターナショナル・ヘラルド・トリビューン
インタビュー・リストの余白に

巧妙に/な時代のキーワードを要約したタイトルだ。
ほぼ20年前に取材された著作であるけれど古くなるどころか歴史を捕らえてるとさえいる。
そして肝心なのは、世界政治への政策立案であれ、シンクタンクのレポートであれ、報道ポリシーでも、議論を尽くす技術と粘り強さを養うことに刮目されること。

印象深かったのはCNNであり、ローズ奨学生。
特に、セシル・ローズその人は終生メーソンリーでありロスチャイルドの後ろ盾を得てデ・ビアスを興しローデシアを治めたのだから、莫大な遺産で奨学制度を残したとはいえ帝国主義、植民主義者に間違いない。その辺りは『ダイヤモンドは永遠に』に詳しいか?

本文で抑えられてる冷戦理論(X論文は近年再評価されてる)、ソフトパワー(提唱者とその系譜も)、環境問題(環境難民)のような高度に政治的な造語の伝播波及。
そうした情報や影響が到達し認識や価値観を共有する圏を、大戦後の世界の相貌に著者は見たのだと思う。

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