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2008.07.14

「フランケンシュタイン」

創元推理文庫に新藤純子「『フランケンシュタイン』の過去・現在・未来」という念入りな解説が付いていて、これがとても面白い。
本編の読み所が指摘されてるのはもちろん、文学史の流れから位置を明らかにしているのが興味深い。ロマン派とゴシックホラーのテーマ性など参考になる。
なので指摘された問題点はそちらに譲る。

ただ、生命を吹き込み自己の投影された主体を生み出すというのは音楽にもあることで、バルトークの民謡素材の応用などまさにそれだ。
また、見事な演奏に没入して無我の境地を得るのもそれに近い感覚ではないだろうか。
自分の中では、そうして「ブレードランナー」へと繋がる。
ドッペルゲンガーよりは、ブロッケンの妖怪に近い気がする。自分の影を自分が生み出してる、客観的な事実。それが作る(自分の場合は書くとか演奏する)行為の意味であるらしいという漠然とした感覚の受容。
この部分に意識的戦略的になると自分自身の自己が揺るぎなく表出できるのだと自覚してるのだけれど。


森下 弓子, Mary Shelley『フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))』

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