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2008.08.19

CD試聴記

ROBIN DE RAAFF:Orchestral Works
好みの問題だろうか? 録音のせいかスペクタクルに思え、これは好きな部類。
Unisono for large orchestra
西洋お決まりの混沌からの立ち上がり。これは大小様々な波が砕ける様を思い浮べることができる。その周期を愉しみながら出来事に目を向ける。そうすると終決が音楽し過ぎてるけれど。
Piano Concerto
アンサンブル作品だろう、音の厚みや技術を求めてるようではない、ピアノに若干見せ場があるけれど、個性的な音色を構築しようとする試み。
Concert for Orchestra
何だかなつかしい音響がする、木菅楽器が特に。
こうした仕上がりは指揮を勤めた作曲家たちの個性でもあるのだろう。

KRONOS QUARTET performs PHILIP GLASS
弦楽四重奏曲2〜5番。5番が一番グラスらしい作風だ。3番が映画ミシマからの音楽で前半が面白いので期待したけど、後半がいつも通り。

BEAT FURRER : Narcissus
音色セリー? 音節ごとに発音されるのでオペラというよりは実験演劇の付随音楽を思わせる、そして何よりも演奏者等に敬意を。
こうした声楽の使い方は言語習得と発話経験について想いをめぐらせる、日常母語か第二言語かなど。

Daniel Bortz
Sinfonia No.1
作者三十歳の意欲作だろう。現代音楽だからって新しい発見は必要ない、心理的効果を身振りで示せれば、敢えて古い表現でも取り入れる。
Strindberg Suite
特に何を題材にしたわけでなく作家へのオマージュだろう。メタモルフォーゼする音が演劇的シークエンスを重ねていく。四曲目のFuriosoは総括として白眉。発想記号が作家を表してるのだろう。
Sinfonia No.7
そうした表現が時に底無しの魅力を放ちながらも、古典的教養という罠が仕掛けられ、聞き手の安易な悦楽を奪う。実はこの辺がロジェストヴェンスキーがシュニトケと共にCHANDOSレーベルに吹き込んでる理由ではないかと思う、特に舞台的な表現など。
Parodos
もしかしたら聞き手には無自覚な入れ子が仕掛けられてるのかも知れない。舞台上の身振りをしてると考えるなら、西欧的な慣習から離れた発想で、これをシェーンベルクのピエロと対比してみると、そのメソッドをストリンドベリと表現したのだろうと思える。
この音盤、もっと音響的な心遣いがあれば良かったのに。

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Tracked on 2008.09.07 at 08:08 PM

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