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2008.08.14

tres sinfonias

スペインの60年代生まれの三人の作曲家の交響曲。
jesus torres(1964):Sinfonia(2005)
david del puerto(1965):Sinfonia no.1 Boreas(2004)
jesus rueda(19961):sinfonia 1 “Laberinto”(2000)

あまりにも多様な教養を注ぎ込んでその根源を見極めるのが困難な音楽。
ヘスス・トーレスの立ち上がりと終幕。その間のドビュッシーやストラヴィンスキー。
さらにヒンデミットとリーバーソン、民謡風素材を加えたデル・プエルト。ペル・ネルゴオにもあったコンガ。
終楽章にスメラを想わせるルエダ。

内容と文体は引き離せないとするなら、これらの作品は説得力や生命力を得ることはできない。
解説では、スペインの重要な現代作家として30年代生まれを指摘し次の世代として60年代生まれを取り上げた、のようだ。
たった一曲では判断できないが、能力と才能は別物のようだ。
あるいは楽器法のセクショナリズム、セリー的理論発想が音響を邪魔するのか。
独自の個性とは見極められないのが残念だ。

しかし、
コリン・デイヴィスのハルサイを聞き直したら、まったく楽器の音に聞こえたのがショックだった。もう魔法が解けてしまったのかも知れない。
ペトゥルーシュカでさえ、あれほど呼吸が見事と思えてたのに今聞くとスコア自体の音価(音や休符の長さ)にズレを感じてしまう。

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Comments

聞き直すとそれなりにイイ感じの音なのに聞き進むうちに飽きてくるのが面白い。もしかするとエクリチュールとして古い時代の様式なのかも、と思ってみたり。

Posted by: katute | 2008.08.25 at 11:20 AM

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