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2008.09.30

読了『ゲーデルと20世紀の論理学(ロジック)〈1〉ゲーデルの20世紀』


東京大学出版会『ゲーデルと20世紀の論理学(ロジック)〈1〉ゲーデルの20世紀』

この本には、閉鎖状態にあった戦争から解放された日本の数学界が、直ちに、世界の最先端に追い付くべく奮闘したダイナミックな動きが描かれている(そうは読めないかも知れないけど)。現役の方々がいるせいか、日本数学界が与えた影響も中心の1つとして描いている。

ただ、個人的な読み方になってしまい、読みながら、この本に関係無い事ばかり思い出した。
参考図書の幾つかは四半世紀前の学部学生の頃に読んだ事を思い出していた。あの頃、進路が決まらず(進学は決めていたが、やりたい事が絞れず)、悶々として、基礎論の本を読みあさっていた。今にして思えば、現実逃避だったのか。結局、佐藤の超関数論に救いを求めて、進学した。
この時、基礎論を応用した超関数論と、解析関数の極限である佐藤超関数が、同じものを指すのではないかと思ったのだった。
当時、最先端との距離は意外に小さかった事に驚いた。無理して背伸びしていたのか。
ついでだが、大学院当時は、ダイアレクティカ解釈は、理解できていなかった事が判った。
再帰関数を取っ掛かりに、プログラミング理論と繋がって行くのは、壮観だと思う。

目次
ブールからゲーデルへ―20世紀ロジックの形成
第1部 ゲーデルと日本―明治以降のロジック研究史
高木貞治と数学基礎論―明治・大正期の先駆者たち
昭和初期の日本に届いたゲーデルの波紋
赤い本とそれ以後のゲーデル―大戦末期から1960年代まで
数理論理学のさまざまな発展―1970年代以降
第2部 ゲーデルと哲学―不完全性・分析性・機械論
不完全性と分析性
人間と機械
ゲーデルと第二次大戦前後の日本の哲学
第3部 ロジシャンの随想
プリンストンにて―私の基本予想とゲーデル:竹内外史先生
20世紀後半の記憶―数学のなかの構成と計算:八杉満利子先生

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