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2008.09.04

読書雑記

朝晩の気温の寒暖差が東京の砂漠化を表しているのかと近年思い始めていたが、先週の気圧配置による天候変化の激しさは山の天気を思い出させ、出勤時の空はまるで高度1000メートル地帯のような気にさせられた。大気圏と地表の間が1000メートルばかし削れて雲の流れが墜ちてきたのかと。


ネグロポンテとデュラスを併読しようと考えたのは偶然で、組版の版面の特徴が似てたからだ。前者は下部に空きを取り、後者は上部に空きを取っている。もちろん前者の方がページ数は多い。

ビーイング・デジタル』が今読むにはには古いとか、まだ新しいとか、それは何を指すかによって意味が異なる。
141ページの「試験と評価」はR&Dだろう。経年変化する日本語を面白いと思うのか、新たな翻訳が必要と思うのか。

黒い不透明マットインクの感触に触れるためジャケットを剥いで直接表紙に触れながら読むのは「記憶の宮殿」を愉しむ読書法であろうけど、表装劣化が進むのは惜しい。

実現された技術を本文と比べながら読むのが最も効果的な読書だろう。
そして、ふと思った。村井敬『都市の輪廻』で語られてたTDRと「見えざる手」の関係がやはり、ここでの技術革新にも表れている。あるいは原研哉『デザインのデザイン』を思い起こしてみる。
実現された技術と目指していた技術。その表現と理解。より貪欲に言うなら、その技術への哲学の質か。

ネグロポンテはコミュニケーションを、言語外の感覚手段によっても豊かに可能であり、あるいは言語であっても一様ではないという。

デュラスのスクリプトのような短篇集『エクリール』(特に「ローマ」は)内田百けんを、ソクーロフの映画を思わずにいられない。物語についての物語る行為を書きとどめるもの。あるいはその記憶/を語る映像としての語り手という神の視点。

日野啓三はデュラスをどう読んでたろうか。。。

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Comments

『都市の輪廻』本文とはニュアンスが異なるけど参考に。


TDR(開発権譲渡)制度
http://www.nies.go.jp/kanko/news/10/10-1/10-1-06.html

開発権の移転
http://www.kentikulink.net/architectjiten/ag22/ag22_048.html

アメリカ都市見聞録
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/1928/index.html

Posted by: katute | 2008.09.09 at 03:18 PM

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