« 若きイギリス人パイロットの死 | Main | 凄いぞ!経済制裁 »

2008.09.02

読了『レボリューション・イン・ザ・バレー』


アンディ ハーツフェルド『レボリューション・イン・ザ・バレー―開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏』

Macintoshの開発に青春と情熱とを捧げた著者が中心となって書き綴った開発現場の思い出話。
ここまで無茶苦茶な人達が集まってよくぞ完遂したなぁと思うと共に、初期とは全然違う形に無理矢理大きく舵を切ったJobsは技術を知らなくてかえって良かったと思える。
(ちなみにプロジェクト発案者のJef RaskinはCUI絶対主義者で、後年キヤノンからCATマシンをリリースしている。息子のAza Raskin、24歳、イケメンもそのようで、FireFoxプラグインのUbiquityを出している)
Macintoshが、一度に出来上がったものではなくて、開発と共に進化を遂げた様子がよく判る。
MS Windowsを見れば判るけど、Xeroxからパクるだけじゃ解決しない問題が山積みだったんだな。

ともかく、序章xxiページにある
『Macintoshの夢が完全に実現されるには、まだ長い道のりを歩まなければならないのだ。だから、最高の話が出てくるのは、まだこれから先の事になるだろう。』
この言葉、本文通読後に読み返すと、長年のMacintoshユーザとしては胸に迫るものがある。

メモ

50 角丸長方形だらけ< JobsによるAtkinsonを使っての発明だったか。>
66 ハンガリアン記法の由来!チャールズシモニーの影響かにあったトムマロイが変数名の初めにタイプを入れるという流儀に拘った。Bud Tribleが修正。
69 Atkinsonが進捗表に書き込んだ、-2000行(アルゴリズムを最適化して高速化すると同時にコードが短くなった)行数では測れない。
78 Finderはギリギリに変更された訳だ。Xeroxで見たDataLandに影響。
93 Atkinsonが残していた途中経過の画面写真
104 Billの交通事故。ハードトップのコルベットがトラックに滑り込んで、オープンカー状態に。意識を失う前に会議に遅れると連絡させたとか。
118 Alan Kayの講演
160 スウェーデンのキャンプ場の地図記号、コマンドキー。
181 初期のMacPaintには文字認識機能があって、書いて保存した文字を後で再修正できた。が、メモリ要件と、ソフトの性格を明確にするために、Bill自身が削った。
204 フロッピー秘話。元はオリジナルを開発しようとしていたんだな。ダメになったので、ソニーのを採用。Jobsに極秘にしたり、悶着あり。
253 Switcherの開発。一番の問題は、MS製品との互換性か。MS製品はバイトコードだったのか。Gatesは技術を理解しているなぁ、本当に。ThunderScanのドライバも作ったのか、1台$7.5のロイヤリティ契約で10万台売れたのか。
それにしても、JobsもGatesも嫌になるくらいケチだ。

|

« 若きイギリス人パイロットの死 | Main | 凄いぞ!経済制裁 »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12774/42347603

Listed below are links to weblogs that reference 読了『レボリューション・イン・ザ・バレー』:

« 若きイギリス人パイロットの死 | Main | 凄いぞ!経済制裁 »