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2008.10.29

CD試聴記

(兄:本文は続きに)

PERTER MAXWELL DAVIS・MAVIS IN LAS VEGAS
リズムとテンポの揺らぎをスコアに書き起こす手腕は恐ろしく見事だ。...

IVA BITTOVA Classic
ミニマルの影響下に曝された古楽アンサンブルの破天荒な演奏集くらいに聞きながら、たしか来日公演を観た人は「巫女」だと言ってたっけ?...

McCABE : Salamander 他
ブラス作品集...

Bel Maia : Rumo Certo
たしかブラジルの人...

izabel padovani : desassossego
言葉の響きの面白さ? ...

Anna Mailian : Treasures Of Light
豊かに朗々と見事に繰り出されるアルメニアのいにしえのメロディ...

Cecilie Leite
ブラジルのラテン・ジャズ・ヴォーカル...

BALLET FOR A LONELY VIOLINIST・AUERBACH・SHOSTAKOVICH
vadim gluzman>>angela yoffe
アウエルバッハ(1973-)
LONELY SUITE(Baleet for Viorinist)
ソナタ第2番 (September 11)

PERTER MAXWELL DAVIS・MAVIS IN LAS VEGAS
リズムとテンポの揺らぎをスコアに書き起こす手腕は恐ろしく見事だ。
表題は「パリのアメリカ人」の向うを張ったバレエらしい、ミュージックホールの雰囲気を存分に醸し出す見事な筆力。
主にスコットランドらしい音楽を書いてるようで、乱暴に言ってしまえばそれは酔っ払いの手拍子。そんなテンポの音楽。

IVA BITTOVA Classic
ミニマルの影響下に曝された古楽アンサンブルの破天荒な演奏集くらいに聞きながら、たしか来日公演を観た人は「巫女」だと言ってたっけ?と思ってると、真空管ラジオから聞こえて来そうな俗謡風ナンバーが始まる(この辺りはシャンソンを懐かし無感覚かな)。その内に女の子の声を従えて、最近のお洒落なプログレがやるような実験ぽい音に、これなら今時のダンス音楽でも通じる。
表現幅が広すぎるけど、どれも民謡ベースなのは見事。

McCABE : Salamander 他
ブラス作品集。これまでと打って変わってまるでヴィジョンが見えないのは、こちらの体調が悪いのか、目が曇ってしまったか。
エリック・ノービーが恋しい。

Bel Maia : Rumo Certo
たしかブラジルの人。ちょっとキーが高くて声がちょっと太いと思えるけどフレンチ・ポップス風。アレンジも悪くない。爽やかな朝の目覚めに。
音が左右から攻めてくるのを前方にしてほしかった。

izabel padovani : desassossego
言葉の響きの面白さ? エレキギターも登場するけどアコースティック・ジャズの面白さが詰まってて、ちょっぴりクラシックっぽい所もあってヴィラ=ロボスを想わせるけど、伴奏者も含めてなかなかの芸達者が、互いに良く響き合ってる。

Anna Mailian : Treasures Of Light
豊かに朗々と見事に繰り出されるアルメニアのいにしえのメロディ。
悠久の妙なる調べ内省的な夕べの音楽として様々に想いがよみがえる。
しかし歌声は物憂いのではない、つねに力強く鼓膜を揺する。
アルバムのサブタイトル The Spirit Of Armenian Sharakans

Cecilie Leite
ブラジルのラテン・ジャズ・ヴォーカル。
楽器を模すなど様々な技法が活きた発声。
前半が短い歌が多いので食べ足りない感。
後半の英語の歌はスタンダードだろうか。
声に艶を出したり媚たり宥めたりと多彩。


BALLET FOR A LONELY VIOLINIST・AUERBACH・SHOSTAKOVICH
vadim gluzman>>angela yoffe
ショスタコのヴァイオリン・ソナタ、ピアノの出だしのアタックがやさしいのは女性らしい弾き方なのかも知れない。それしても今の時代にこれを響かせるのはもう難しくなってしまったようだ。何とも大袈裟な身振りをして、その様が滑稽ですらある。こうして第一楽章が終わり、白熱する怒濤のスケルツォであるところの第二楽章も冷静な印象を受ける、もちろん音楽が内在する力を削ぐことはないけれど。第三楽章も同様な印象を受けるものの作曲者の音楽が勝る。音楽が暗示していた不穏な空気は削がれ明快な何かにしつらえられている、とでも言おうか。実態を表さない不条理さ
は見当たらない。循環主題が現われるのも、主題回帰というより作品フォルムの一種として映る。まさにこうした時代の冷戦は終決したのだな。
ジャズ組曲NO.1の編曲。むしろ、こちらの方が過日のほろ苦さを掬い取って見せているようだ。
アウエルバッハ(1973-)作品は初めて聞く。
LONELY SUITE(Baleet for Viorinist)は、無伴奏ソナタ、あるいはディベルティメント。
ソナタ第2番 (September 11)
ショスタコのソナタに対して第2番と来る。そこに時代の推移を読めというのだろう。よくよく思い出してみればショスタコは東西冷戦のいがみ合いでなく、その名の下に繰り広げられた恐怖政治での抑圧された生活を描いたのだから、単純にテロとの戦いなんてことではないし、アルバムのメッセージは、それらを結ぶ、孤独にあるのではないかと勝手に解釈してみる。
アウエルバッハの作風は、例えるならドビッシーがサン・サーンスやダンディを時代遅れと呼んだようなニュアンスがまとわり付いているだろう。
そういう意味において、ショスタコが発表した時ほどのショッキングやセンセーションはない。


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