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2009.02.14

ソフト・パワー

一見して、ソフト・パワーは文化振興策のように思えるけど、たぶんそうじゃない。
北欧の成功などにまるで触れていないし、そのような地域に関心さえ払っていない。
著者の経歴からすると、どうも『エコノミック・ヒットマン』を思い浮べてしまう。
たとえば日本のアニメやオタクの文化を国益を代表するような政策に織り込めるか。
民間主導の推進策とするには、政府の意図を指導というか上意下達せねばならない。
これでは、下手をすると民主主義や自由の概念が多少歪められてしまう恐れがある。
心配な点は、多少は歪んだ民主主義と自由の中での理論と考えて良いのであろうか。
二次元構造の対立でなく、立体構造になった影響力の構図を思い浮べてるようだが。
要は、表に見えない影の存在としての影響力範囲を広げるための好印象より暗示か。
ならば相手を取り込むため工作をしろというために現状分析をしてると読むべきか。
日米同盟の専門家であるから、戦後米国の対日政策の歴史が下敷きとなってるはず。
そうした発想なしに上辺だけ新語のソフト・パワーを捉えると著者の意図を見誤る。
ただし、直接的な支配するためのソフト・ファシズムを示唆するものでは全くない。
直接に手を下しまっては、影響による支配ではなくなり管理の度合いが難しくなる。
読み替え言い直しを繰り返した。まだ他にも思い浮かぶ所もあろうけど、ここまで。

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