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2009.02.19

読了『発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい 』


綾屋 紗月, 熊谷 晋一郎『発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい (シリーズ ケアをひらく)』

勝手に標語を付けると『研究者・支援者の大多数が定型発達者である歪な(非対称な)状況に、鮮やかなアッパーカットを放つ一冊』。

敢えて、不謹慎を承知で言わせてもらえば、『本当に面白い一冊!』。
自分が本を読む目的の1つに、『未知の世界を知りたい』という欲求があるが、すぐ身近に、とびっきりの、未知の世界があった事を、思い知らされた。

我々は、生まれ落ちた瞬間からその生涯にわたって、自分の体に、閉じ込められている。これだけが基準となって、世界を見て味わって触って、認識している。その内部を当然の如く一般化して、他者と交わっている。
それがどれだけ危うい事なのか。
著者の綾屋さん(成人後に発達障害と判定。熊谷さんは小児麻痺を持った共同研究者)は、それぞれの生まれついた条件で、この世界に取り組んだ結果を元に『当事者研究』の形で、その危うさを教えてくれる。
当事者研究とは、その名の通り、障害を負った当事者が、自分の体で確かめた知見に基づいた研究だ。個人の主観ではないのかって?そうかも知れないし、違うかも知れない。でも、ここに書かれた事は、著者にとっては、紛れも無い事実、世界認識なのだと私は信じる。
信じる理由は、首尾一貫しているから。
世間に流布する『もっともらしいお話』との違いは、この首尾一貫した内容にある。
また、そらパパの理論とも、ADHD等と関係でも、不整合を見出せない事も(自分的に納得する要素として)大きい。
2月19日に読み終えて、色々コピーを取ったりしたけど、まとまっていないので、このまま上げておく。

1章 体の内側の声を聞く
2章 外界の声を聞く
3章 夢か現か
4章 揺れる他者像、ほどける自己像
5章 声の代わりを求めて
6章 夢から現へ
7章 「おいてけぼり」同士でつながる

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