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2009.04.07

Little Imber

Giya Kancheliは廃墟の亡霊のようだ。
(カンチェリ音楽とは結構ながい付き合いをして来たと自分では思っているんだが、こんなことを思ったのは初めてのことだ。)
それは『高い城の男』を逆さにした肖像でもあるだろう。
それだから「太陽に灼かれて」と勘違いしてしまった。映画を見てサントラを買い求めるまで気付かないほどに、そうだと確信しきっていたから。
ドストエフスキーだったか、幸福な家庭は皆一応に幸福だが、不幸な家庭はそれぞれに不幸なのだ、とか書いたのは。

争いのあった処に現われて悲哀に満ちた音楽を奏でる。世界に無数にいるだろうカンチェリが、廃墟の男にならないためには、世界は自制しなければならないだろう。
蝋燭を手に「ノスタルジア」の温泉を横切ろうとする男になってでも。

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