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2009.05.23

ダン・バートン『ブラックアイス』読了

元海兵隊諜報士官、「コンピューターワールド」上級ライターである著者は、この本で、サイバーテロ演習として情報通信網またそれからの派生する電力供給の、障害シミュレーションである「ブラックアイス」「ブルーカスケイド」などのシノプスを紹介する。

が、それから7章ぐらいまでは「9.11発語練習帳」で、アルカイダなどの組織対策が延々と語られる。
実際のテロの事例は、契約を拒否された環境コンサルタントによる国立公園への汚染放流くらいだが。。。

サイバーテロについては『プロファイリング・ビジネス』を読めば足りる。
組織か個人か、これには『犯罪商社.com』を。

では、この本の取り柄は?
頂けないシナリオが用意された「ダーク・ウィンター」だろう。
映画「鳥」を現代風にアレンジしたのが鳥インフルエンザで語られた“パンデミック・フルー”。
もっと腕の良いハリウッドのシナリオライター雇った方が良いんじゃないかと思う。

それでもググっと来た関連用語を引っ張ってみた。
米国で、テロ攻撃の事前対応をシミュレートする演習を実施
米国CDC によるパンデミック模擬訓練は、抗ウイルス剤の扱い、地域の被害軽減策、旅行者の選別に重点が置かれた
CDC RSS Reader
LEADERS: Lightweight Epidemiology Advanced Detection and Emergency Response System

ついでに以下、長い引用を置く。

核廃絶と海賊の関係が解りにくく描かれてる。翻訳と原文とどっち?かは判らない。
あと足りないとしたら通貨かな。


ダン・バートン『ブラックアイス――サイバーテロの見えない恐怖』

P260−261 引用

セキュリティ上の最も差し迫った懸念の一つは、テロ組織がグローバルな輸送業界を利用し、アメリカの主な海港から科学兵器や生物兵器、あるいは粗雑な核兵器(汚い爆弾」を持ち込むというものだ。海港は、近隣地域にとって重要であるだけでなく、アメリカ全体にとっても重要である。海港は、本土での供給経路の出発点であり、そこから飛行機や鉄道、トラックによって品物が運ばれていく。そのため、WMD攻撃に対処するシステムは、大陸的な視野を持ち、アメリカ大陸への入り口となる国境や港のはるか向こうに最初の防衛戦を敷いていなければならない。テロリストが国
境や港から化学、生物、核兵器を持ち込むことに成功したら、もう手遅れなのだ。
ブッシュ政権は、国土安全保障省の設立の一環として、外国からの貨物や航空荷物や陸上輸送品に隠されている大量破壊兵器を検出して通知する新たなシステムを開発することを約束している。ホワイトハウスはこれを「核拒絶計画」と呼んでいる。さらに2003年2月には、商業船に対し、アメリカの1,000以上の港湾ターミナルに入港する24時間前までに積荷リストを電子的に提出することを要求する新しい規制を導入した。
これらの規制は、最終的には新しいコンテナ追跡技術によってサポートされる。たとえば、アメリカの湾岸警備隊は、「電子シール」を使ってコンテナの安全を保障する方法を模索している。このシールは、輸送中にコンテナが開かれたり、手が加えられたりすると、GPSと呼ばれる衛星システムを介して、当局にただちに警告を送る。さらに、このシールを利用すれば、沖合約30キロまでの範囲で怪しい荷物を検出できる貨物船監視識別システムも開発できる。

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