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2009.07.08

CD試聴記

裏をかく

Malcolm WILLIAMSON
Choral Music
英国風な合唱曲集なんだけど、どこか薄ら寒い感じがする。ハーモニーが貧弱だとか、演奏が悪い、とかではなく。
荒涼としたというのとは違う。
作曲家が何処か彷徨っている。
どこか非人間的な響きがする。12音技法が悪い癖を残した、のではない。
30代の声楽交響曲と組曲、40代のLove,the Sentinel、60代のレクイエム。

Thom Willems
ENEMY IN THE FIGURE
ウイリアム・フォーサイスのバレエのための音楽集。
音楽として聞くにはなんとも薄味で耳が集中力を保たない。
舞台で、ダンサーと衣裳と照明と、そうして初めて成り立つのか。
色彩は豊かだけど映像は舞台に譲ったらしく持ち合わせていないらしい。
そう、むしろ舞台に任せてしまい音楽的には裏をかいてくるので困ってしまう。
耳では聞くことを放棄する。
音楽を音楽から解放される。

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Comments

Malcolm WILLIAMSONの合唱になんだか落ち着かない印象を受けるのは語幹や音節からメロディを作り出すこともあればメロディありきで言葉を乗せようとする折衷主義のためか。なんとも不安定な印象が残る。
もちろん12音技法で引き伸ばされた和声付けなどもあり、スが入った面のような効果は得られるが、それは聞いてて味気ない。
年をふる毎にそうした下地は隠されていくのだが。
一枚きりじゃ評価できないなぁ。

Posted by: katute | 2009.07.15 at 02:54 PM

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