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2009.07.06

CD試聴記:Dimitri Yanov-Yanovsky(1963-)

ヤノフ=ヤノフスキーをもう一枚手に入れたのでまとめて聞いてみた。

楽譜を出版してるフランスのHARMONIA MUNDIのMUSIQUE AUJOURD'HUIシリーズ。
アルバムタイトルが無いから、「1998年リリース盤」から。
Lacrymosa は、クロノスも演奏してる。
いかにも20世紀(ということは前世紀)末的なメロディ・ラインが印象的だ。
(cut)

2005年リリース盤。
これはやっぱり、眠りについてのアルバムかな。
(cut)

もう一枚。イタリアのレーベルから。
EASTERN APPROACHES
MUSIC FROM FORMER SOVIET REPUBLICS
弦楽四重奏団 Xenia Ensemble
Franghiz Ali-Zadeh
Mugam Sajahi(1993)
ゆっくりと興が乗るまでフレーズを繰り返すのは民俗音楽ではお馴染み。
(cut)
Dmitri Yanov-Yanovsky
Chang Music 3(1989)
このシリーズは5曲書かれてる。

Giya Kancheli
Night Prayers(1991)
グルジア内戦への悲しみと怒りを表現した“Life without Chrismas”連作の終曲。

さて、ヤノフ=ヤノフスキはユダヤ=ロシア系で、エジソン・デニソフとポール・ルーダースに学ぶ。タシケントでのウズベキスタン国際現代音楽祭“Ilkhom-XX”(イルホム芸術祭)の芸術監督。現在も継続されてるかは情報がない。

数年前に来日した演劇部門の公演は観た。暴力に対する皮膚感覚の違いをヒシヒシと感じた。
(完全な内容は続きに)

ヤノフ=ヤノフスキーをもう一枚手に入れたのでまとめて聞いてみた。

楽譜を出版してるフランスのHARMONIA MUNDIのMUSIQUE AUJOURD'HUIシリーズ。
アルバムタイトルが無いから、「1998年リリース盤」から。
Lacrymosa は、クロノスも演奏してる。
いかにも20世紀(ということは前世紀)末的なメロディ・ラインが印象的だ。
Lux aetrna はヴァイオリン・ソロを伴う出版社の求めに応じたデニソフ追悼のアンサンブル曲。
Haiku は打楽器奏者のために。たぶん直観的なものを短い繰り返しに託してテーマとしてるのだろう。ちょっとユーモラスな響きは地元音楽を思えば特に奇異なものではない。
Hommage a Gustav Mahler
は、マーラーと同じ中国の歌詞を用いた歌曲集。新ウィーン楽派の流儀で中国風はまるでない。これ弦楽四重奏でなく、弦楽合奏の方が音の厚みと聞き応えがあるだろう。
Pressentiment アンサンブルとテープ。
テープはイスラムの礼拝を呼び掛けるアザーンの声。中央アジアのウズベキスタンでは日常的に耳にするのだろう。蜃気楼に焼け付く砂漠に、帳が降りるような静けさをもたらす。
収録曲は国際的なコンクール応募作で、当時30代の作曲家を売り出そうとフランスの出版社がまとめたアルバム。性急な感が否めず歴史評価としてレパートリーに残るか、ちょっと惜しい出来だ。

2005年リリース盤。
これはやっぱり、眠りについてのアルバムかな。
Twilight Music は、先のアザーンの呼び掛け以後の大気の変化を捉えたものか。スローな足運びが盛り上げる。
Six Valses perdues de Chopin
面白いエピソードが紹介されてる。シーメンスのデヴィッド・ソイヤー家に滞在した折、子供らにピアノ四手を書いて上げたいと思い立つ。ショパンには消失した未出版のワルツがあることをネットで知り、カタログの冒頭部から二次創作したという。
けど、私自身は、いくら検索してもそうしたエピソードには辿り着けないでいる。
Insomnia は、日本語ではなんだろう?
ツヴェターエワの詩は客観と主観が入り交じる夜の風景と思念。不眠症というには大袈裟で、寝付けぬ夜の想い。そんなような哲学書あったっけ。
Notturno も大気をとらえた淡い水彩画。HK Gruber のトランペット協奏曲を聞いた人なら納得するだろう。
Hearing Solution これはシーメンスの工場音を取り入れることになって、ひとつの答を導きだしたという嗜好。
米国にレジデンス滞在した作品集。前のアルバムのような追い詰めるような姿勢ではなくなって、むしろ喪失や諦念のような感を受けるのは、30代と40代の違いなのか。

もう一枚。イタリアのレーベルから。
EASTERN APPROACHES
MUSIC FROM FORMER SOVIET REPUBLICS
弦楽四重奏団 Xenia Ensemble
Franghiz Ali-Zadeh
Mugam Sajahi(1993)
ゆっくりと興が乗るまでフレーズを繰り返すのは民俗音楽ではお馴染み。
この曲、もう少し踊りを感じさせてくれると良いんだが、「舞踏への勧誘」みたいな後奏がなくても。
ムスリムは抑圧されている。伝統文化をオープンにすることで人々が新しい世界を作れるのではないか、とアゼルバイジャンの音楽様式で作曲されたもの。
自分の英語理解力は極めて怪しいものだが、そういう意図で同胞向けに書かれたと思われる。数年前にアゼルバイジャンの音楽家を紹介するサイトで、困ったちゃん扱いながら元気でやってるかな記事だったのを思い出した。そういうことだったんだろう。
米原万里じゃないが、英語だけからの情報だけで大丈夫かな。
この作品もクロノス・カルテットが録音してる。はず。
Dmitri Yanov-Yanovsky
Chang Music 3(1989)
このシリーズは5曲書かれてる。
弦楽三重奏で伝統楽器の模倣実験として奏法など西洋の音楽スタイルで書いた作品。そうした意味では習作に近いが、既に自身の和声を持ってるように思う。
世紀末というか、時代の変わり目としてのソ連崩壊で線を引くと、精神世界で何が起きたかはゾーンへ出掛けてみないと解らない、だろうな。
作曲年からすると、フランスの出版社と契約する前のものだろうか。
Giya Kancheli
Night Prayers(1991)
グルジア内戦への悲しみと怒りを表現した“Life without Chrismas”連作の終曲。
カンチェリ作品がこんなにも音色が大切だとは思いもよらなかった。あの断固としたトゥッティを弾くにもアンサンブル力が要求されるのだな。カンチェリの音楽構造は演奏要求を極めてるといって過言でない。
これもまたクロノスが録音してる。

さて、ヤノフ=ヤノフスキはユダヤ=ロシア系で、エジソン・デニソフとポール・ルーダースに学ぶ。タシケントでのウズベキスタン国際現代音楽祭“Ilkhom-XX”(イルホム芸術祭)の芸術監督。現在も継続されてるかは情報がない。

数年前に来日した演劇部門の公演は観た。暴力に対する皮膚感覚の違いをヒシヒシと感じた。

『コーランに倣いて』

プーシキンの未発表作品を脚色したという触れ込みだったが、そうした事実も日本語では発見できない。
地元上演後の来日だったので、襲撃理由が分からないが、政情不安は日増しに高じていると上演後のシンポジウムで指摘されていた。

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