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2009.09.12

CD視聴記

Estonian Cello
Teet Jarvi - Violoncello
Vardo Rumessen - Piano

GIATINTO SCELSI
Collection vol.3

CHARLES CAMILLERI
The Piano Concertos

Jindrich FELD・Flute Concertos

Erwin Schulhoff
Ogelala・Suite Op.37・Symphony No.2

CONCENTUS
Tarmo Eespere spielt Klaviermusik von Rene Eespere

Estonian Cello
Teet Jarvi - Violoncello
Vardo Rumessen - Piano
ロマンチックな作風から徐々にモダンな響きへ、参加者中の若手はペルトだ。(そのFratres、この音域は似合わないけど。)
民族の自主独立というロマン主義がテーマのように感じる。作家それぞれの個性と時代を反映させた抒情的バラード、舞曲になるか、と期待する。
それにしても、もっともモダンな、しんがりはトゥービンだ。
休日の午後に、のんびりと耳傾ける音楽にしては上等すぎ、背筋がのびてしまう。

GIATINTO SCELSI
Collection vol.3
例の音楽祭からの音源。
Aion、Hymnos、Quattro pezzi per orchestraは既に決定版があるので耳が受け入れない。イタリア国内の若手への教育として機会を与えたのかと思ってしまう。絵の具が良く混ざってないというか、龍が身をもたげる軋みのような仕草だったと思っていたのは、私の早とちりだったようだ。
チェロとオーケストラのためのBallataは初期作品で、普通にダルムシュタット楽派の現代音楽だ。年相応に駆け出しの若気が感じられるのが曰く言いがたいほどめずらしい。
それで、独奏チェロをさしおいて特徴的な終幕のシンバル、オーケストレーションは誰だろう?

CHARLES CAMILLERI
The Piano Concertos
第1番。第一楽章は外側が伝統的な古典の姿をしてるけど、内側にある現代的な音作りと楽器法が華麗な技を披露する。特に弦のオルガンのように厚いハーモニーは聞きごたえがある。第二楽章はラヴェルを思わせる内省的な響きがするが味付けはさらに地中海的でもある。第三楽章は(マルタ)島よりは大陸(スペイン)か半島(イタリア)の響きを思わせる舞曲(サルタレッロ?)を主題にしたロンドだろうか。古典的な装いと現代の流儀を融合した音楽。
演奏するボーンマス響の金管にはもっと頑張ってほしい。
第2番‘Maqam’。一転してアフロ・ミュージックへの研究成果だそうで、即興的な打楽器風のピアノとメロウなオケとの対比。けれど、アフリカ大陸へはスペインに上陸して眺めてるようで、上手く音楽を仕立て切らずに中断してるようで座りが悪い。
第3番‘Leningrad’。1985年のソヴィエト作曲家同盟の招待を受けたのが切っ掛けで書かれた様子。先の世界観察がここでも続けられているらしい、答を探すためではない遍歴が繰り広げられてるのか、その散漫さがシチェドリン風と言える。細部の作り込みなど現代音楽の流儀としてもせっかくの技量を持ちながら、こういう作品を結果とするのは残念な気がする。
第1番が例外なのか?

Jindrich FELD・Flute Concertos
チェコの作曲家で、なるほどショスタコヴィッチの亡霊のような所もあって、通常奏法以上の見せ場は特定範囲に区切ってるのが、その時代を共有した証のようになっててたりする。それで、記憶薄弱な現在的近視眼で歴史を見る積極的健忘症になろうとするのを引き止められる想いがする(フラッシュ・バックするような近頃のダンス・セッションの身振りを想わせる)。
作曲家の話に戻って、それが何を意味するかと言えば、表現の限界に来てしまったので、早いとこ、この外へ行けるような承認を取ってくれないと困るんだよ、という焦れったさみたいなものを感じる。
作曲年と作曲家の年齢を考えると、そう考えてしまう。たった3曲でそう言うのは乱暴で、20代の終わりに書いた協奏曲にそんな陰りは見当たらない。

Erwin Schulhoff
Ogelala・Suite Op.37・Symphony No.2
バレエ・ミステリと銘打たれた舞踊音楽は、ワイマールでのダダ・カンファレンスでアメリカ・インデアンのコレオグラフとリズムを学んだ成果だそうだが、そうしたことを差し引いて聞くと、シュールホフは芸術音楽を目指していたんだろうけど商業音楽が似合いそうで、現代ならマイケル・ナイマンのような人ではないかと思えてきた。
これは、1993年5月ザールブリュッケン「20世紀の音楽」での実況録音。
交響曲第二番は完成からほぼ60年後、ドイツでの初演の模様。

CONCENTUS
Tarmo Eespere spielt Klaviermusik von Rene Eespere
1953年生まれの作曲家のピアノ曲集。
ハチャトリアンのトッカータにショパンをミックスしてミニマルに仕立てた簡潔さ。

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