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2009.09.23

CD試聴紀

col legno collage 02
Kagel orchestral works
Les idees fixes(1988-1989)Rondo for orchestra
Musik fur Tasteninstrumente & Orchester(1987-1988)
Opus 1.991(1990)Concert piece for orchestra

ANTI MARGUSTE
ORGELWERKE

Boris Tischenko:
Violin Concerto
Cello Concerto
Suzdal
まさかスズダリが聞けるとは! LP時代に聞いて以来のファンとしては、これは外せない。

Pauline Viardot-Garcia
Lieder Chansons Canzoni Mazurkas
Isabel Bayrakdarian :soprano
Serouj Kradjian :piano

AUSTRALIAN PIANO CONCERTOS
ROSS EDWARDS(B.1943) :Piano Concerto
MALCOLM WILLIAMSON(B.1931) :Concerto for Two Pianos and Strings
PERTER SCULTHORPE(B.1920) :Piano Concerto

Urmas Sisask:
“Jouluoratoorium”(1992)
Massa Nr.4“Joulumassa”(1993)

col legno collage 02
Kagel orchestral works
ダダじゃないけど、ふざけていたい気分は伝わる音楽集。現代音楽を求めるのは、暖簾に腕押し、か。
Les idees fixes(1988-1989)Rondo for orchestra
これが一番手っ取りばやくて判り易い。
大都会の裏通りを歩いていく登場人物が横丁を過ぎるたびに見える露地の風景、そして映画のクレジット。一見シリアスぶったとぼけた物語。
Musik fur Tasteninstrumente & Orchester(1987-1988)
4人の鍵盤奏者が登場する、ピアノの音色が特徴的な作品だそうだけど、そんな気配は微塵もない。余白を埋めるための緩い音楽が南米風というでもなし、たぶん何かの機会音楽だろう。協奏曲にするなら、こんなに台数は要らないのだから。
Opus 1.991(1990)Concert piece for orchestra
自動筆記だそうで、ハ調つまり鍵盤の白しか使ってないとのこと。
(マヤコフスキーに、共産主義者にはピアノの鍵盤を半分しか使わないのか! いえ、ハ長調なんですよ。というのがあった)
自動筆記というのは構成に対する言訳で、何が起きるか理由を訊ねないで欲しい、ということだ。

ANTI MARGUSTE
ORGELWERKE
後半の音色変化が面白い。いやぁ聞いてるとやっとかと安堵する。
二人のバリトンが掛け合いをするのが、いかにもオルガンに張り合うだけのことはあるように思える。
ロシアからの流刑者への組曲が前半と打って変わって音色に富んでる。
オーケストラと共演する作品は、近代的な管弦楽法を持ち出しておきながら、バグパイプを模したオルガンに追随するという内容が(考え過ぎだろうけど)ある意味近代を否定し無化しようとしてるような気がする。
合唱曲が入ってるもう一枚のアルバムの方が親しみやすいだろうか。オーケストラ曲で一枚お願いしたい。

Boris Tischenko:
Violin Concerto
Cello Concerto
Suzdal
まさかスズダリが聞けるとは! LP時代に聞いて以来のファンとしては、これは外せない。
協奏曲はティザー広告のような真似がさすがに面白い。こんな事をこんな時代から考えていたなんてね。チェロ協奏曲のハルモニウムはもっと音色明瞭なハモンドオルガンでどうだろう。
肝心の映画音楽、まぁ言ってみれば宮本常一みたいな記録映画じゃないかと思ってる、いつか観てみたい。記憶の中じゃもっと長かったけど、実際はこんなもんだったんだなぁ。。。古い録音なのに、それにしても驚くほど音が奇麗だ。

Pauline Viardot-Garcia
Lieder Chansons Canzoni Mazurkas
Isabel Bayrakdarian :soprano
Serouj Kradjian :piano
またしても、このコンビ。
作曲家は19世紀末のパリで画家のモデルとしても有名だった人(ちなみに息子さんも作曲家)で、クラシックな室内楽も書いてるが、このアルバムはどちらかと言えばシャソン(小唄)寄り。
(ショパンを引用する曲でメロディと言葉の面白さに触れる。歌詞を乗せて発音してしまえば、おかしな音ではなくなる。残念だけど、どうしても芸術してしまう、これさえなければ、このアルバムもっと聞き手が増えるだろうに。)
ピアノ伴奏がスペイン風であったり、ドイツ・リートであったりと、無国籍な感じで、時代もちょっと特定できない気がするのがなんとなくゆるく、女性らしい夢想がシャミナードよりは堅苦しくなくて、面白い。

AUSTRALIAN PIANO CONCERTOS
おそらく板起しで、作曲家の若い順で収録されてる。
ROSS EDWARDS(B.1943) :Piano Concerto
風光明媚な印象から始まる観光パビリオンのような音楽。第一楽章がベートーヴェンを解釈したようなフレーズが印象的。第二楽章の夕暮時の焚き火が似合う響きは物語的光景を思わせる。第三楽章はまた内地への旅を続けるのだろう。
MALCOLM WILLIAMSON(B.1931) :Concerto for Two Pianos and Strings
この人の紹介に必ず、英国生まれ以外でMaster of the Qieen's Musicを初めて授かったとあるのは、ブリテンを想定しての事だと思う。ロンドン空襲の後、それ以外は有り得ないとでも言うように。作曲家の気質もそうした面をよく表現しているようにも思えるから不思議だ。一面ではそれが現代的な前進を表しているのは間違いない。演奏には作曲家自身がソロに加わってる。
第一楽章は前述のような不安を掻き立てるような推進力による音楽。第二楽章は都会の夜、あるいは都会人の夜だ。第三楽章は、いじわるな表現をするなら間抜けな踊りのステップで始まる変奏曲。ギャングたちの都会の抗争かも知れない。
PERTER SCULTHORPE(B.1920) :Piano Concerto
これは狂詩曲のように自由な形式を感じさせるが厳密には四つの楽章がある様子、だけれど切れ目なく演奏される。
重くのし掛かる荒涼とした原野のイメージを切り抜けていく様は多分に叙情的だ。中間部のカデンツァが懐疑的な装いをして周辺を窺う。この先に何があるのか気がはやる。60年代のSFのように人と自然の抜き差しならない駆け引きのような感がある。
非西欧的な音を、そうと感じるようになった自分の耳。いや西欧の論理で音を聞く私の耳がある。

Urmas Sisask:
“Jouluoratoorium”(1992)
Massa Nr.4“Joulumassa”(1993)
ラテン・テキストによるクリスマス・オラトリオとクリスマス・ミサ。
オラトリオではちょっとした芝居も演じられるのだろうか。地元音楽を融合させてるらしく、ハレルヤ合唱が野趣に富んでいる。印象的なリズムはラトヴィアの影響か。
ミサにも器楽が登場するが、オラトリオほどに演劇的要素はなく、形式的で手っ取りばやい状況説明に若干の皮肉を感じるくらいか。
楽器に意外性を感じないのが不思議だけれど、古い音楽形式を取り入れ中世の面影を残してるせいで、あまり宗教色を感じない。と言っては作曲家に失礼かな。でもシサスクがクリスマスを選んだのは星に関係あるからでしょ。いつもとは視点を逆にして見たのかもね。
ふとテオドラキスを思う。歴史的なレパートリーに残らないかも知れないが、作品に青年の清々しさが忍ばれるのが微笑ましい。

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訂正 Pauline Viardot-Garcia

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2520352
ショパンが好きな人には「晩年のショパンに片思いをした人」として知られ、ジョルジュ・サンドの好きな人ならば「コンシュエロのモデルになった人」と認識され、ブラームスの好きな人には「アルト・ラプソディの初演を歌った人」と覚えられ、フォーレが好きな人なら「彼女の娘と婚約していたこともあるらしい」と覚えられている人、ポーリーヌ・ヴィアルド=ガルシア。当時のパリで最高のメッゾ・ソプラノ歌手として知られ、自ら作曲もこなす才女。その上、あの文豪ツルゲーネフとも親密な関係

Posted by: katute | 2009.10.02 at 04:51 PM

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